仲介手数料無料以外に見ておきたい、売買後のアフターサービス

不動産は高い買い物ですから、失敗は許されません。不動産会社選びにも、自ずと神経を使いますよね。決める際のポイントの一つに、アフターサービスがあります。不動産会社とは、売買が済んだらそれで終わりという訳ではないのです。では、不動産会社のアフターサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。そして、アフターサービスが充実している不動産会社を見極めるにはどうすれば良いのでしょうか。

アフターサービスにはどういう種類があるのか

最初に、不動産会社のアフターサービスにはどのようなものがあるかについて見ていきましょう。アフターサービスには大きく分けて四つあります。まず最初に挙げられるのは、瑕疵補償と呼ばれるものです。こちらについては、次のコーナーで詳しくご紹介しますので、ここでは省略させていただきます。二つ目は、応急処置サービスです。これは住まいや内部の設備に不具合が生じたときに応急処置をしてくれるサービスです。

例えば水漏れです。マンションの場合は特に、階下の住戸に水害が及んだら大変ですから、一刻も早く水を止めてもらう必要があります。このような時は、応急処置サービスが便利です。三つ目は、定期点検です。定期点検とは、要するに物件の引き渡し後3カ月、12カ月、24カ月目に住まいの点検をしてくれるサービスです。お客さんの指摘箇所や不具合を、修理してくれるサービスもこれに含まれます。こまめにメンテナンスをしてもらえるのは、嬉しいですね。そして最後は長期保証です。大手の不動産会社は10年保証というものがあり、10年間はマンションの構造上の問題や雨漏りなどのトラブルを無償で修理してくれるようになっています。

しかし、これらのサービスがついているかどうかは、不動産会社によっても変わりますし、買いたい物件が新築なのか中古なのかによっても変わります。そして、他にもいろいろなサービスを行っている業者もたくさんあります。例えば長期保証に関しても、20年保証、中には50年保証をうたっている不動産会社もあります。ネットでも不動産会社のアフターサービスについてはいろいろな情報が載っていますから、ご興味のある方は、ぜひ一度検索してみることをおすすめします。

瑕疵担保責任って何?

瑕疵担保責任という言葉をお聞きになったことがありますか?「瑕疵」とは小さなキズやへこみ、不具合、欠陥のことです。例えば、内覧した時にはカーペットで隠れていて気が付かなかったけれど、入居してからフローリングにキズがついているの気づいたという場合です。主に瑕疵は中古住宅の場合に発生します。そして、瑕疵担保責任とは、注意してみても見つけられなかった住宅の欠陥を、売り主が責任を持って直すという意味です。買い主は、その修理にかかる費用を請求できますし、その瑕疵により何か不利益を被った場合は、損害賠償請求もできます。

その瑕疵がもはや住むのが困難になるくらいのものであったら、契約解除を要求できるとされています。そして、瑕疵担保責任が問えるのは、「買い主が瑕疵に気が付いた日から1年以内」となっています。これは、民法で決められている法律ですから、期間がたとえ一日でも過ぎてしまったら、もう補償費用や損害賠償を請求することは出来ません。もちろん、契約解除もできなくなりますので、万が一瑕疵に気が付いた場合は一日も早く売り主に連絡を取ることが大切です。しかし、できれば瑕疵は内覧の際に見つけておきたいものです。なぜかと言えば、時間が経ってからだと、売り主の責任が問えなくなる場合があるからです。

特に、中古住宅の場合は「これは経年劣化ですから、瑕疵ではありません。」と言われたり、後から入居した人がつけてしまったキズだと言われかねないからです。ですから、内覧の時にもし瑕疵に気が付いたら、写真を動画を撮って、きちんと証拠を残しておくことをおすすめします。一方、新築住宅では瑕疵担保責任は「品確法」と呼ばれる法律で、「引き渡しから10年」と定められています。

アフターサービスが充実している不動産会社を選ぼう

当然、不動産は売買して終わりではありません。購入してから何年、何十年と長期にわたって住み続けていくのですから、購入後の方がむしろ大切です。何か不具合があったときにすぐに駆け付けてくれる不動産会社だったら、安心ですよね。アフターサービスが充実している不動産会社であれば、長期間にわたって保証が受けられますので、おすすめです。また、アフターサービスの一環として、営業マンの質も問われます。売ったらそれっきりというのではなく、定期的に顔を出してくれたら、悪い気はしないでしょう。また、折に触れ「何か困った点はありませんか?」と電話やメールをくれる営業マンであれば、信頼して何でも相談できそうだと思いませんか。

しかし、一つここで注意点があります。不況のご時世ですから、長期保証が受けられると言っても万が一売り主が倒産してしまったら、せっかくのアフターサービスも受けられなくなってしまいます。もちろん、どの不動産会社も絶対につぶれないという保証はどこにもありませんから、この不動産会社なら100%大丈夫と言い切ることは出来ません。しかし、安定した経営を続けている会社かどうかは、口コミや不動産会社の雰囲気などからもある程度推測ができます。もし「あそこは危ないらしい」などという噂を耳に挟んだら、念のために調べてみると良いでしょう。信用調査会社のデータを調べる、あるいはその不動産会社の社長の謄本を調べるといった方法もあります。

万が一、社長の自宅が差し押さえになっているなどの情報が載っていたら、その会社は危ないと判断して間違いありません。もちろん、これはレアケースですが、念には念を入れたいという方は、参考になさってください。仲介手数料無料をうたっている不動産会社にばかり目を向けがちですが、このようにアフターサービスで不動産会社を選ぶこともとても大切です。

まとめ

いかがでしたか。家という高い買い物をするわけですから、長期に渡ってアフターサービスをしてくれる会社と出会いたいものです。良い不動産会社かどうかは、仲介手数料無料やモデルルームの豪華さだけでは分かりません。飾ってあるインテリアや家具が高級なものだからといって、実際の住み心地がいいとは限らないからです。インテリアや家具は、あくまで演出用のものです。本当に良い不動産会社というのは、アフターサービスに力を入れている会社なのだということを念頭において、売買をしてみてはいかがでしょうか。