不動産営業に欠かせない宅建とは

「宅建という資格の名前は聞いたことがあるけれど、実際にどのような資格なのかはよく分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、この宅建は、不動産営業に欠かせない大切な資格です。
ここでは、宅建とはどういうものなのかや、その重要性についてご説明します。また良い営業マン選びの大切さについてもお話ししたいと思いますので、ぜひ、不動産売買の際の参考になさってみてください。

宅建とはどういう資格なのか

まず最初に、宅建とはどういう資格なのかについてご説明します。宅建とは「宅地建物取引主任者」の略で、昭和33年に当時の建設省が、宅地の取引が公正に行われるようにと制定した資格です。そして、各営業所の5人に1人の割合で宅建の資格を持った者を置くことが定められています。
試験は年に1回10月に行われ、年齢や学歴などに関係なく、誰でも受けることが可能です。また、試験も筆記試験ではなく4択問題が50問と比較的取り組みやすいため人気が高く、通信制のスクールなどでも宅建取得のための講座を多く見かけます。50問中35問正解が合格ラインと言われていますが、実際は合格率およそ15パーセントと高くはありません。
そして、不動産契約の際に必要な重要事項説明書の説明の際には、必ずこの宅建資格を持っている人間が説明を行うことと定められています。重要事項説明とは、その物件の助教や取引形態などを買い主売り主双方に説明することを指します。不動産の取引は複雑なことが多いため、専門家がきちんと説明する義務が課せられているという訳です。
なお、重要事項説明の前には宅建資格者証を必ず見せなくてはなりません。この証明書を見せてくれない業者は、間違いなく怪しいと思って良いでしょう。もし証明書を提示しなかった場合は、懲役刑や罰金刑が課せられます。これほどの厳しいペナルティーを課せられていることからも、いかに不動産取引が重要であるかが伝わります。
このように宅建は仲介手数料の不動産屋には欠かせない大切な資格であるということができます。私たちも、宅建資格を持っている営業マンを通して売買することが、大きな安心につながると言えるかもしれません。

宅建を持つ営業マンを選ぶべき理由

では、宅建資格を持っている営業マンを選ぶべき理由について見ていきましょう。先ほどご説明しました通り、宅建は土地や建物のプロとして、取引に必須の重要な資格です。また、資格を取得した後も、最新の知識を常に身につけることが義務付けられていますから、売買が終わった後も営業マンから新しい情報を入手できる可能性があります。
そしてまた次に不動産を売買する際にも、有益なアドバイスをもらえるかもしれません。もちろん、合格率15パーセントと言う狭き門を突破した営業マンは、自分の仕事に誇りを持っているでしょうし、仕事に対するモチベーションも十分と考えられます。
不動産業界に限ったことではありませんが、会社によって当たりはずれがあるのは事実です。もちろん、宅建の資格を持っていなくても不動産の営業を行うことはできます。しかし、顧客側からすれば取引について公正な立場からアドバイスをしてくれる、資格を持った営業マンの方が、信用できると言えるのではないでしょうか。
宅建資格保持者は各不動産屋の5人に1人は置くこととされていますが、中には誰も資格を持っていないという業者もいるかもしれません。そして、専門知識もないのに営業をしている業者もいないとは言い切れません。顧客にとってはできれば営業マン全員が宅建資格を持っている会社を選びたいと思うのも当然のことと言えます。売買の際には、宅建資格を持っている人間がいるかどうかを確認するようにしましょう。
そして、不要なトラブルを未然に防ぐためにも、宅建を持つ営業マンや営業所をきちんと見極める目を、私たちも養わなくてはならないのかもしれません。

良い営業マンを選ぶことが、取引をスムーズにする

不動産は縁だとよく言われます。いい物件に巡り会えるかどうかももちろんですが、この言葉は営業マンとの出会いにも通じます。例えば、同じ品物を買うのであれば感じのいいお店から買いたいと思うのは当然です。もしいくら品物が安くて良いものだったとしても、それを売った店主が嫌な人間だとしたら、結局は後悔することになりかねません。これは不動産屋にも同じことが言えます。
あからさまに契約を迫ってくる営業マンや、昼夜問わずしつこく営業の電話をかけてくる営業マンは、顧客よりも自分のお給料を優先しているとみて間違いありません。良い営業マンは、いつでも顧客のことを第一に考えてくれます。では、そのような営業マンを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。先ほどご説明した宅建資格を持っているかどうかもその目安となるでしょう。もしも宅建資格を持っているにも関わらず、強引な営業をしてくる営業マンがいたら、すぐに断るべきです。
そして、大切なのは営業マンと話をしてみることです。こちらが素人だからといって、難解な専門用語を駆使して延々としゃべり続けているような営業マンは、信用できません。また、こちらの話を聞いてくれるかどうかも大きな目安になります。顧客の要望を詳しく聞く姿勢がある聞き上手な営業マンは、良い営業マンである可能性が高いと言えるでしょう。
しかし、要望を詳しく聞いてくれても、「全部かなえます」というような営業マンは逆に疑ってみた方がよさそうです。本当に良い営業マンとは、顧客の要望に沿うように最大限の努力をし、できないことはできないとはっきり言ってくれる営業マンです。このような良い営業マンに巡り会えたら、仲介手数料の不動産屋との売買は、半ば成功したと言ってもいいのではないでしょうか。

まとめ

不動産売買において、宅建資格や営業マンは非常に重要です。もし、どうしても欲しい不動産があって、担当が気に入らないという場合は営業マンを変えてくれるようにお願いしてみましょう。日本人は遠慮深いので、「遠くまで来てくれたのだから」などと最初の担当がたとえ合わなくても最後まで変更しないことが多いようですが、こちらはあくまでお客様です。わがままの言い過ぎはよくありませんが、営業マンの変更に対応してくれないような不動産屋は、やはり取引を中止にした方が賢明かもしれません。