東京で不動産売買契約は不動産屋なしでも出来るのか

仲介手数料はご存知の通り、決して少ない額ではありません。ましてや東京の不動産は高額なものが多いため、価格に比例して仲介手数料も高くなってきます。しかし、不動産屋を通さずに売買をすれば、仲介手数料は支払わずに済みます。
不動産屋を通さないとは、個人間で不動産の売買を行うということです。ですが東京で、それは可能なことなのでしょうか?答えはイエスです。ここでは個人間の不動産売買について詳しくご説明します。

売買契約は不動産屋を通さないことも可能

東京でも不動産屋を介さずに、個人間で売買することは可能です。最近はインターネット上のオークションサイトなどでも不動産が売買されていますので、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。売り主にとってはわざわざ不動産屋を探す手間が省けますし、買い主にとっては仲介手数料を払わなくて済むというメリットがあります。極端に言ってしまえば、一度も相手と会わなくても契約書を交わせば売買が成立することもあり得るのです。
このように考えると多忙な現代人にとって個人売買は、手軽でお得な方法のように思えますが、メリットばかりとは言い切れません。まず、個人で買い主を探すには、自分が不動産会社の営業マンになったつもりで、顧客を獲得しなくてはなりません。不動産屋に頼めば無料で行ってもらえるチラシ作成や配布、宣伝なども全部自分で行う必要があります。
また、問い合わせの電話やメールにもすべて自分で対応しなくてはなりませんし、内覧希望が入ったときは、外出を控えて家にいなくてはなりません。内覧が毎週のように続いた場合は、週末はほとんどが顧客対応に追われる事になってしまいます。買い主が見つかったあとも、売却価格の交渉や引き渡し時期などの交渉を全て一人で行わなくてはなりません。
知人や友人との売買であればそれほど心配はいりませんが、ネットなどで不特定多数の人間に自分の自宅を公開しなくてはならないという不安も残ります。また、契約の際も当然、自分で契約書や重要事項説明書を作らなくてはなりません。また、不動産の知識がほとんどない人が売買を行う場合は、相手がプロだった場合は言い値で買いたたかれてしまう恐れもあります。このように考えてくると、不動産屋を通さない売買は可能ですが、リスクや負担も大きいと言えるでしょう。

トラブルがあった場合に備え仲介役は合った方が良い?

では、個人間の不動産売買においてトラブルが発生してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。個人間売買の場合、例えば重要事項説明に不足があった、書類上の不備があった、説明になかった欠陥が入居後に発覚したなどのトラブルが考えられます。これらのトラブルは「言った」「いや、聞いてない」などとお互いの主張が食い違い、解決が難しいものです。また、代金の支払いをめぐるトラブルも起こり得るかもしれません。
トラブルが起きてしまった場合は、まずは冷静になって、仲介役を探してみることをお勧めします。というのも、売り主と買い主だけではどうしても双方が感情的になってしまい、話が平行線をたどって、いつまで経っても解決策が見つからない場合が考えられるためです。最悪の場合、傷害事件などにもつながってしまう危険性もあります。これは、もちろん双方にとって時間と労力の無駄と言わざるを得ません。特に親族間や知人間の売買においては、後々のお付き合いにも亀裂が入ってしまいます。不動産屋の中には、個人間売買でのトラブルの相談を受け付けてくれるところがあります。
また、重要事項説明書などの必要書類の作成や、契約の際の立ち合いだけをお願いすることも可能です。もちろんこの場合は、あくまで個人売買ですから、サポートしてくれた不動産屋に、仲介手数料を支払う必要はありません。また、登記や測量が必要な場合は、司法書士や土地家屋調査士を紹介してもらうことも可能です。費用はサポート内容や不動産屋によって違ってきますので、興味のある方は一度調べて見られると良いでしょう。
なお、トラブルの相談は司法書士事務所でも取り扱っています。トラブルは起きないに越したことはありませんが、万が一のことを考えて信頼できる不動産会社や司法書士を、あらかじめ見つけておくことも大切だと言えるでしょう。

長い目で見ると不動産屋の存在が大切になってくる

このように見てくると、それなりの金額の仲介手数料を支払っても、やはり東京の不動産売買は不動産会社にお願いした方が結果的には良いと言えるのではないでしょうか。もちろん、売買に関する考え方は人それぞれですので一概には言えませんが、ほとんどの方が不動産会社を通して売買を行っているのは、難しいことは専門家にお願いしたいという思いがあるからだと言えるでしょう。
また、良い不動産屋と出会えた場合は、一生のお付き合いになる可能性もあると言えます。例えば次の買い替えや、お子さんやお孫さんの新居購入など、何十年にも渡るお付き合いなるかもしれません。それ以外にも、不動産投資やセカンドハウスの購入など、ニーズに合わせた情報をもらえるのもメリットの一つでしょう。
さらに、あなたが信頼できると考える不動産屋であれば、知人や親せきが不動産を売買する際も、自信を持って勧めることができるでしょう。時候の挨拶だけでなく、売買した営業マンが「近くに来たので、お顔を見に寄ってみました」と言って訪問してくれたら、「購入して何年も経つのに、覚えていてくれたのか」と、決して悪い気はしないはずです。
よい不動産屋は必ずと言っていいほど、お客さんとの長いお付き合いを大切にしています。もちろん、売り上げアップにつながるからお客さんは大切にしようと考えている部分もあるでしょうが、単に商売根性だけでは長期間にわたる顧客との信頼関係は築けません。
このように考えると、不動産会社は単に不動産を売買する時だけでなく、少し大げさに言えば人生にもかかわってくる存在と言えるかもしれません。だからこそ、良い不動産会社との出会いは非常に大切だと言えるのです。

まとめ

個人間売買は、仲介手数料をカットできるのが大きな魅力です。また、ネットによって誰でも自由に不動産を売買することができる時代になりました。そして、今後もさらに活発に行われていくかもしれません。しかし、個人間売買にはそれなりのリスクやトラブルがつきものであるということも視野に入れておくようにしましょう。また、この記事が良い不動産屋との付き合いについて改めて考えていただくきっかけになりましたら、こんなに嬉しいことはありません。