仲介手数料を無料にするための、不動産屋の取り組みとは

仲介手数料を無料にするためには、取扱物件数を増やすだけではまかなえない部分があります。東京都は特に物件が多いため、不動産屋は一見儲かっているように思われがちですが、手数料をサービスした分の取り組みを必ず行っているはずです。
具体的にはどのような取り組みをしているのでしょうか。それぞれ三つの項目に分けて説明していきたいと思います。

人件費を徹底的に削減

会社を経営していく上で、掛かるコストにはどのような種類があるでしょうか。まずは人件費です。人件費は最もコストが高いと言われています。例えば、一人の正社員を雇うにしても、給与の他に福利厚生費や雑給、賞与や各保険料など、会社で負担すべきコストが多くあります。業種によって差がありますが、だいたい収入の3割から5割程度が人件費として引かれるようです。

収入の3割から5割となると相当の金額になります。仲介手数料を無料にする代わりの対策として、多くの不動産業者ではまず人件費の見直しから節約しているところが多いようです。人件費は正社員がより多く掛かります。正社員として入社できれば、勤続年数や能力考課などによって給与はアップしていく仕組みなので、長く勤めるほど一人当たりの人件費も増えていってしまうのです。そのため、最近では新入社員として正社員を雇用せずに派遣やパートなどで代用する会社が増えてきています。派遣社員やパート、アルバイトであれば、会社との雇用契約ではなく委託という形になるため、正社員よりは人件費を削減することができるためです。

また、最近では何でもシステム化が進んでいるため、不要な人材は省く、という企業も増えているようです。機械に任せきりというのも寂しい気はしますが、正確で迅速でありながら且つ人件費も掛からない機械の方がよっぽど節約にも効率の良さにも繋がるというのは一理あります。

このように、コストが高いと言われている人件費が一番先に削減されており、その結果仲介手数料が無料になっているのです。かげでは不動産業者が努力を重ねて結果を生み出していることを覚えておきましょう。次も不動産会社に掛かるコストの削減について説明していきます。

広告費に高い費用をかけずに中身で勝負

不動産会社で、人件費の次に高いと言われているコストは広告費です。不動産会社が負担する広告費には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
最近、物件を探す際に便利なサイトがあります。地域ごとや最寄りの駅、価格や築年数などから、用途に合わせてまとめて物件を閲覧できる物件情報のポータルサイトです。あらゆる不動産会社の物件を閲覧できるため、利用者にとっては大変便利で探しやすいサイトとして人気が高まっています。不動産会社としても閲覧者が増えることで最終的には集客に繋がるので、メリットのあるサイトだと言えるでしょう。ですが、無料でそのサイトに掲載してもらえるわけではありません。掲載してもらうための料金支払いをして物件を載せてもらっているのです。まず、不動産会社で負担する広告費のひとつに、このポータルサイトへ支払う広告料が入ります。物件サイトへの掲載料の他にも、新聞やチラシなどへの広告料なども広告費として含まれます。インターネットに慣れていない高齢の方などは、どうしてもチラシなどの形のあるものからしか検索できないことが多々あります。そのためにも紙面を使った宣伝もまだまだ必要なのです。
広告を出すためには、それを作成するための手間や人件費など、多くの時間の費用が掛かってしまうことが必須です。それらをいかに省いていくかも不動産会社の課題でもあります。なるべく高い費用を掛けないように細やかな努力を重ねているのです。実際に不動産屋へ出向かないと巡り合えない隠れ物件などは、まさに不動産会社の努力の賜物物件であると言えるでしょう。以外にも、広告費を掛けていない物件の方が優良物件であることがあります。掘り出し物件を見つけるためには直接不動産屋へ問い合わせしてみた方が早いかもしれません。

無駄を省いて、経費削減をしている

三つ目は、不動産業界に限らずですが、社内全体の経費削減です。何気なく毎日通っていると、実際に職場ではどんな経費が掛かっているなど誰も気にしないと思います。ですが周りを見渡せば経費だらけなのです。

例えば、社内では常に照明が付いていると思います。夜間はもちろんのこと、昼間でも付いていることがほとんどでしょう。深夜まで一人でも残業している者がいれば、早朝から深夜まで照明はずっと付けっぱなしという状態です。また、通信費も欠かせません。お客様や取引先、他社の不動産会社と連絡を取る際、電話やFAX、メールなどの手段が必須です。毎日何かしらの手段で通信費を使っているはずです。他にもコピーなどの印刷費、ボールペンや付箋などの事務用品、社員の出張旅費、冬や夏の時期には冷暖房費も掛かります。会社にいて自己負担するのは、お昼やブレイクタイムのコーヒーなどの飲食代くらいで、他は全て経費でまかなっているのです。

身の回りのものがほとんど経費から成り立っていると知れば、いくらでも削減法が見つかるのではないでしょうか。例えば、常に付いている照明だと、蛍光灯照明からLED照明に変えてみるとか、休憩中や人が少ない時間帯、スペースをこまめに消すように心掛けるだけでも違いが出てきます。通信費にしても、安いプロバイダを探してみたり、比較的費用の掛からないメールを中心に使用することも工夫のひとつです。また、最近ではコピーやプリンタ代を節約するために、ペーパーレスを推進し、電子化にしている会社も増えています。ペーパーレスにすることで重たい資料を持ち歩く手間も省け、経費削減と同時に効率化も図れています。

あらゆる企業の中心である東京では、当然のように経費削減を勧めている会社が多くあります。経費を削減することで売上に貢献できるだけでなく、仕事の効率もアップすることを既に知っているからです。不動産業界も同様に経費削減に励んでいます。

まとめ

仲介手数料を無料にするためには、陰で不動産会社の社員が努力を重ねていることが伺えます。特に、競争の激しい東京都内にある不動産会社では節約、経費削減は当然のことではないでしょうか。ですが、節約をすることで無駄な残業が減ったり、資料が探しやすくなったり、連絡のレスポンスが早くなったりという仕事の効率も良くなるというメリットがあります。仲介手数料無料の会社には期待ができるかもしれません。