マンションを直接売買する人が少ない理由

不動産の売買契約時には、購入金額の10%程度の諸費用を準備する必要があります。3000万円のマンションを購入しようとすると、契約前後で約300万円もの現金での支払いが生じます。少しでも出費を抑えたいとなると、唯一、削ることができるのは、諸費用の大部分を占める仲介手数料。

不動産会社を通さず直接売買を行えば、支払う必要はありません。ところが直接売買を行う人は、ほとんどいません。なぜ、高額な手数料を支払う方法が一般的なのでしょうか。

なぜマンションの売買は会社に任せた方が良いのか

契約時に支払う諸費用のうち、3割強を占める仲介手数料は、自己資金が少ない人や出費を抑えたい人にとっては大きな壁となります。不動産会社が売り主と買い主の間に立って契約を成立させた成功報酬にあたるもので、売り主と買い主の双方とも支払うのが一般的です。

契約書を作成しているだけのように見える不動産会社ですが、重要な役割を担っています。まず初めに売り主を探して、この物件について入念な査定をします。次に物件を購入したい買い主を探し、双方の希望を合致させ、円満な契約に至ります。膨大な量の事務手続きをスムーズに行ない、契約後のアフターフォローも仲介業務のうちです。

トラブルが起こった時は、責任を持って処理するのも、仲介業務の重要な一面。このトラブル処理は大変な作業で、このために仲介手数料を支払うといっても過言ではありません。

直接自分で売買してもメリットはある?

直接売買の最大のメリットは、契約時の諸費用を抑えられることです。3000万円の物件なら、100万円前後の諸費用を支払う必要がなくなります。親族間など近しい関係の中で、よく見知っている物件の取引きなら、不動産会社を利用しなくても、スムーズに契約できるでしょう。

ところが他人同士の取引きでは、信頼関係を築くのは難しく、ちょっとした誤認が大きなトラブルに発展することもあり、かなり慎重に行動しなければなりません。また、事務手続きも複雑なので、かなりの時間と労力が必要となってしまいます。ここまで苦労をして契約を結んでも、見落としていた瑕疵が発見されたら、賠償金を請求される可能性もあります。このように個人の取引きは、かなりのハイリスクと言わざるを得ません。

安全と信頼のためにも、不動産会社を通すべし

大きい金額の買い物をする上に、直接売買のハイリスクな問題を抱えるのは、よほどの不動産知識があっても賢明ではありません。知識だけでなく経験が物を言う不動産取引きですから、掛け捨ての保険だと考えて、プロに任せたほうが良いでしょう。不動産会社から請求される仲介手数料は、売り主と買い主の双方が支払うので、両者の利益を守るように契約を進めてもらえるのも、安心できる点です。

とはいえ、すべの会社が誠実とは限りませんので、信頼できる不動産会社を探し、契約を任せられるかを見極めることも重要となります。また、ローンを組む際も、不動産会社からの申請ならば通るものが、個人での申請は通りにくいので、この点も不動産会社を利用するメリットです。

まとめ

目先の利益に惑わされて直接売買を選択するのは、大きな責任を背負わなければならない、かなりハイリスクな選択です。確かに仲介手数料は高額となるので痛い出費ではありますが、不動産契約そのものがハイリスクなので、少しでも自己責任を減らすための保険だと考えて、プロに任せるのが賢明でしょう。大切なマイホームを手に入れる大きな買い物ですから、無理をせずに、安心して取引きできる方法を選択してください。