不動産購入にチャレンジしたい!資金はいくら用意しておくべき?

不動産購入の際に、頭金をいくら用意すればいいのか、実際の価格の何パーセント位が相場なのか、など分からないことが多すぎて悩んだことはありませんか。例えば「頭金ゼロで購入可能です!」などと言う不動産のチラシを見ると、思わず見入ってしまいますね。実際のところはどうなのでしょう。不動産取得にかかる諸経費も押さえて、憧れのマイホームをゲットしましょう。

まずは、頭金を用意しよう

頭金ゼロでも不動産が購入できるとうたっている不動産会社を見かけることがあります。「頭金ゼロ」は、「今はお金がないけれど、不動産が欲しい」という方にとってはとても魅力的な言葉ですよね。そして極端な話、1円も払わなくても不動産売買をすることは可能です。もちろん、売買にかかる諸経費を除けばの話ですが。しかし、頭金ゼロというのは全額を住宅ローンで借りるということです。頭金が少なければ少ないほど、住宅ローンの額はふくらんでいきます。「不動産会社の人に計算してもらったら、今の賃貸マンションよりも安く済むことが分かったから大丈夫。」とおっしゃるかもしれません。

しかし、今は健康に不安もなく、元気で働けるから返済できるとしても、もし将来リストラにあったり会社が倒産したり、病気になってしまったりしたら、それでも今と同じ金額を払い続けられますか?住宅ローンは長いものでは35年あるいはそれ以上返済が続くもの。今の年齢に35歳を足した年齢を考えて、支払えるのかどうかをしっかりと考えなくてはいけません。ですから、なるべく頭金は多いに越したことがありません。頭金ゼロという文句に惹かれて飛びついてしまうのは危険というのは、このような理由からです。

では、頭金はいくら用意すれば良いのでしょうか。一般的には最低物件価格の2割と言われています。例えば3000万円の家を購入する場合は600万円の頭金があればひとまず安心といったところでしょう。2,400万円を住宅ローンで借りることになりますが、全額借りるよりもずっとお得です。詳しく知りたい方は、銀行のホームページなどで月々の返済額を計算できますので、ぜひ試算してみてください。

購入時に必要な経費を準備する

次に、購入時に必要な経費について見ていきましょう。この場合の経費は大体いくら位でしょうか。購入時の経費は、物件価格の3%から10%と言われています。ただし、購入するのが新築か中古か、マンションか一戸建てかなどによっても、この経費については多少変わってきます。3,000万円の物件ならばおよそ90万円から240万円というところでしょうか。しかし、なぜこんなに幅があるのでしょうか。それは、仲介手数料の額が大きく関係していると言われています。当然仲介手数料無料の場合は、経費は安くなります。

例えば、新築マンションを購入する場合は、売主がその不動産会社であるケースが多いため、仲介手数料が発生しないので、経費が安く抑えられるという訳です。次にかかる経費としては印紙税、保証料、融資手数料、火災保険などの住宅ローンにかかる経費が挙げられます。また、不動産取得税や固定資産税などの税金も頭に入れておく必要があります。保証料というのは、万が一買主が住宅ローンを支払えなくなった場合、その人に変わって保証会社が銀行にローンを支払ってくれる制度に対する手数料です。融資手数料とは、住宅ローンを借りる銀行その他の金融機関に支払う手数料です。印紙税、不動産取得税に関しては、他の記事でお伝えしていますので、ご参考になさってください。

これらの経費に関しては、現金で支払う必要があります。まれに「諸経費も込みで融資します」という不動産会社がありますが、結局、借金が増えるだけのことです。不動産購入の際は、つい住宅ローンの金利にばかり目が行ってしまいがちですが、経費に関してもしっかりと確認し、用意しておくことがその後の資金計画を楽にしてくれると言えるでしょう。

ローンを組む前に毎月支払える金額を計算する

最後にローンを組む前にぜひやっておきたいことをお伝えします。ポイントは「いくら借りられるかではなく、いくら支払えるのかを考える」ということです。欲しい物件が見つかった場合は、仲介手数料無料になるのか、住宅ローンの審査が無事に通るのか、いくら借りられるのかが気になりますが、それより大事なのは、長期間きちんと返済できる額なのかどうかということです。当たり前のことですが、借りたものは返さなくてはなりません。

しかし、家族構成は長い目で見ると変化していきます。新婚の時に買ったマンションも、子供が生まれれば手狭になるでしょうし、大家族だからと買った大きな一戸建ても、家族が一人また一人と結婚して家を出ていけば、大きな一戸建ては必要なくなるかもしれません。その時に家を売ろうとしても、住宅ローンの残債が売り出し価格を大きく上回っていたら、その差額は売主が現金で用意しなくてはならないのです。無理して多額のローンを組んでしまったら、いざ売ろうとしても売れないという事態に陥りかねません。また、これも当たり前のことですが、人は歳をとります。もし定年退職した後も住宅ローンを支払わなくてはならないとしたら、老後の費用が用意できなくなるかもしれません。

このような理由から、「たくさん借りられて良かった」と喜んでばかりもいられないのです。毎月の支払額がいくらになるのか、ボーナス払いがあるのかなど、ローンを組む前にしっかり確認しておくことが大切です。また、月々余裕で支払える場合は、繰り上げ返済をしてなるべく返済期間を短縮するようにできればベストです。ゆとりのある老後を過ごすためにも、くれぐれも住宅ローンの支払金額にはご注意いただければと思います。

まとめ

住宅ローンを組まずに現金一括で不動産購入ができる人はおそらくほとんどいないでしょう。ほとんどの方が住宅ローンを組んで長期間返済していかなくてはなりません。住宅ローンの審査に通るということは、銀行が買主のあなたに貸しても大丈夫だと太鼓判を押してくれたのですから、嬉しくなりますよね。しかし、不動産売買においては本当に返していける額なのか、冷静に判断することも大事です。そして、マイホームとともに素敵な家族の思い出を作っていってください。