知っておけば安心、不動産売買の価格相場

不動産の売買というと何だか難しそうなイメージを浮かべる方も多いのではないでしょうか。それは日常生活では馴染みのない程の大きな金額を扱うため、失敗できないという緊張感や、スーパーやデパートの商品のように、いわゆる定価の無い買い物だからではないでしょうか。

しかし長い人生においては、マイホームを持つことを夢見たり、親から相続した不動産を何らかの理由で売却するという経験をする方もいると思います。そんな時に少し知識を持っているだけでも、安心して手続きができすよ。まずは不動産の売買にまつわるお金について少し考えてみることにします。

不動産売買にかかるお金の実情

不動産売買には、さまざまな面でお金がかかります。住宅の購入や売却時はもちろんのこと、住宅価格以外にもたくさんのお金がかかります。しかし人生の中で何度も経験することではありませんし、不動産関連の職業の方でなければなかなか専門の知識も少ないのが実際のところでしょう。

近年では、離れて住む親から相続で受け継いだ不動産を、子供世代が管理することが難しくなり売却するというケースも多いようです。仲介手数料やローンに相続税と日常生活で聞いたことはある言葉ではありますが、急に不動産の売却という事態になっても、何から始めればいいのかすらわからないのでは、いざという時に慌ててしまいますよね。

不動産は仲介業者を介して取引をする場合、売却するにしろ購入するにしろ仲介手数料が発生します。さらに住宅や土地を購入する場合、土地や住宅本体以外にも、契約書に貼付する印紙や不動産取得税など、いざ購入に向けて話を詰めていくと、手続きを進めるごとにつぎつぎに費用が発生していきます。

また購入資金を親などに援助してもらった場合などは贈与税が、購入後に建物や土地の登記をする際には登録免許税がかかります。手続きを司法書士に依頼した場合はその報酬も別途必要です。さらに土地を売却する場合は、解体費用や整地費用も必要になります。どのような仕上がりにするかによって費用は大きく変わりますが、高額な費用になりますので事前のリサーチが必要です。

このように、チラシやインターネットの販売価格や分譲価格だけを見てもわからない費用がたくさんあります。素敵なマイホームやマンションを見つけた時に、予算内で全ての手続きを十分に行うことができるかどうか知っておく必要があります。分譲価格だけを見てしまい、後々様々な費用が発生し契約解除をしなければならない事態にならないようにしたいですね。

最低限、価格の相場を知っておこう

不動産売買には不動産そのもの以外にも、様々な費用がかかることをお伝えしました。仲介手数料や印紙税などは、不動産の取引価格に左右されます。それではそもそも不動産を購入する場合の相場価格というのは、どれくらいなのでしょうか。食品や電気製品のようにある程度の相場があるのですが、土地の場所や建物によっても大きく金額が変わるのが特徴です。関東で例に見てみると、例えば東京都23区内の新築戸建ての場合は平均で約5300万円程度となっています。

過去の取引事例ではこれよりも高い場合と安い場合とありますし、間取りや周辺環境によっても金額は大きく変わりますので、あくまで平均となります。さらにマンションの場合は戸建ての物件と違い、基本的には駅の近くや都心へのアクセスの良い場所に建てられていますので、戸建ての場合よりも金額が高い場合が多いです。

東京都23区内での販売価格は1LDKで3000万円半ば程度、2LDKでは7000万円前後に、さらに取引件数の多い3LDKや4LDKのファミリーとなると8000万円~9000万円程度の物件から1億数千万程度の販売価格が相場のようです。23区外であれば3000万円から8000万円程度と、幅はあるものの23区内と比べると比較的購入しやすいようです。

中部地区の場合では名古屋市内で3LDKから4LDK程度の新築戸建てを購入する場合、3000万円後半から5000万円半ば程度が相場のようです。市の中心までのアクセスによっては2000万円後半から購入できる地域もあるようです。同じ中部地区でも岐阜県の場合では1000万円半ばから3000万円程度の物件も多数あるようです。いずれにしても、大きな金額が必要になりますので、その分仲介手数料等も高額です。

価格の差はなぜ生まれるのか?

不動産売買をする際まず最初にすることは、どの業者、不動産会社に依頼するかということです。自分で買主や売主を募集することは不可能ですし、個人間での不動産取引はトラブルに発展しかねない為、おすすめできません。その為例えば物件の売却を検討する場合は、まず仲介業者や不動産会社を探し、物件の査定をしてもらうことになります。できればいくつかの業者から査定してもらい、希望売却額に近い業者に依頼したいと思いますよね。

自分で業者を探して査定してもらうのもいいでしょうし、ネットで不動産一括査定サービスを利用すると最大6社からの査定額をもらうことができます。同時に複数の査定額を見ることができますので、一目で比較しやすく希望に近い業者を探すことができます。さらに自分が売却を希望している物件に強い業者に巡りあいやすくなるというメリットもありますので、有益なアドバイスをもらえるパートナーとなる業者で出会えるかもしれません。

いずれの方法にしても、業者によって査定額に差が出てきます。それはなぜでしょうか。まず物件の査定方法の違いがあります。最低方法には、査定を希望する物件と同じような環境や条件での過去の取引事例をもとに査定額を出す方法、それから新たに査定希望物件を新築する場合の価格から、償却分を差し引いて割り出す方法などがあります。

さらに、査定する担当者の違いや主観が入る場合、業者によって査定基準の違いがあるなどの理由のあり、査定額にはばらつきが出てきます。しかしあくまで査定であって、周辺環境や需要などから売れやすいと思われる金額を出しているものですので、最終的な売値は売主が決めることができます。

同じ理由で不動産を購入する場合にも、ひとつの業者が専任で募集していない限り、業者によって販売価格が違うことはよくありますので、事前にいくつかの業者をリサーチするべきでしょう。

まとめ

このように不動産に関するお金はよほど何度も売買を経験した人でないと、知識もなく難しいと感じてしまいます。また専門用語や法律用語も出てきてすぐには理解ができない内容が多い上、不動産業者も大手の業者から地域密着の不動産店まで様々あり、自分に合う業者選びだけでも迷ってしまいますね。将来物件の売買を予定していたり、マイホーム購入を検討している人は、最低限大きな金額が必要になってくる項目だけでも、知識として持っておいた方がスムーズな取引ができそうです。