売買物件の情報はどこまで信用すべき?

理想の物件をみつけて、不動産業者に問い合わせをして内見の約束までしたのに、来店してみると「昨日、成約されてしまいました」。これ、実は「おとり物件商法」といわれる詐欺で、来店させて他の物件を勧めることが目的です。

実際には存在しない物件や成約済みの物件を掲載していますが、本当に売買できる物件との区別がつきません。違法な広告は、減ったとはいわれていますが、今も2割ほどが該当するそう。信用できる情報は、どこで見分ければ良いのでしょう。

売買物件で知っておくべき情報とは

まず、売買物件と不動産業者の関係について見ていきましょう。業者は仲介の依頼を受けて契約を成立させることで、仲介手数料という成功報酬を受け取り、これが利益となります。売り主から売却の依頼がある時は、媒介契約といものを締結します。

これには「専属専任媒介」「専任媒介」「一般媒介」の3種類あり、「専属専任媒介」「専任媒介」は契約を結んだ業者のみが扱えるものですが、全国の業者の9割が登録しているレインズシステムという物件閲覧システムに、指定期日内に登録することが義務付けられているので、他の業者でも内容を確認できます。

「一般媒介」はどの業者でも扱うことができるもので、レインズへの登録義務はありませんが、早く買い主を探すために内容を登録するのが普通です。レインズは国土交通省が指定した流通機構で、ここに掲載されている内容は、信用度が高いといえます。

サイトや不動産会社の情報はどこまで信用できる?

ポータルサイトの情報は、2割が「おとり広告」だといわれています。5件に1件が「おとり」では、安心して閲覧できません。まずは、信用度の低い内容の特徴を覚えましょう。まずおとり物件として間違いないのは、「条件が良すぎるもの」。相場より価格が低めなのに、様々な好条件が揃っているのは、「おとり」の可能性が高いです。

本当に好条件なら、掲載されてすぐに商談中となってしまいます。好条件なのにずっと掲載されているものも、ほぼ「おとり」です。内見がしたくて業者に連絡をすると「成約済み」と言われたのに、いつまでも掲載されているのは、間違いなく「おとり」。信用できるものかどうかを試すなら、「現地待ち合わせの内見」を申し込んでみましょう。断られるようなら、「おとり広告」です。

複数の業者から、売買物件の情報を仕入れよう

複数の業者が掲載している情報は、信用できるものといえます。気に入ったものを見つけたら、他のポータルサイトなどに掲載されているか、調べてみましょう。同じ物件でも、サイトにより写真が違ったり、内容に差異があったりします。写真の違いは、熱心な業者が独自で撮影したものを掲載していることがあります。内容の差異の多くは掲載ミスなどですが、問い合わせをする際に確認しておいたほうが良いでしょう。

一つだけのサイトに掲載されているものは、注意が必要です。業者の会社概要なども確認した上で問い合わせてください。また、複数サイトをチェックしながら、業者の情報もチェックしていけば、信頼できそうな会社の絞り込みを同時に行えます。

まとめ

インターネットでより多くの内容を確認できるため、便利になった反面、実際に内見するまでは事実かどうかがわからない、困った状況も生み出されています。気に入った内容から問い合わせるのも良いのですが、ピンポイントで考えていると本当に良いものを見逃す可能性もありますので、まずは信用できる業者を探して、自分の希望する条件を伝えて、そこから探してもらう方が建設的です。その際は1社だけに頼らず、数社に依頼をして、比較できるようにするのが賢明です。