東京での不動産売買事情

  • 記事公開日:2017/08/07
  • 最終更新日:2020/01/30

東京で不動産を取得することは、多くの人の夢ではないでしょうか。しかし、実際のところ、夢はあるけれど度の物件もとても高くて手が出ないとお嘆きの方も多いかもしれません。しかし、なぜ東京の物件はこんなにも高いのか考えたことはありますか?ここでは東京の物件ならではの特徴やここで売買をする際に知っておくべきこと、そして仲介手数料の金額などについて詳しくご説明いたします。

東京の物件は常に需要がある

今からおよそ30年前、日本はバブルに見舞われました。当時の東京の不動産価格はうなぎのぼりで、もともと高額だった物件がさらに値上がりし、何億、何十億もするようなマンションが毎日大量に売り買いされました。それからバブルが崩壊し、価格も一気に下落はしましたが、それでも東京の物件が常に活発に取引されていることには変わりありません。取引が活発なのは、当然多くのニーズが存在するです。
では、なぜ常にニーズがあるのでしょうか。理由はいろいろ考えられます。「もともとここに住んでいて子供が生まれて今住んでいる賃貸マンションが狭くなったから、思い切って購入に踏み切った」という方もいるでしょうし、「会社や学校が近いから」という方もいるでしょう。
しかし、最も大きな理由は東京の持つ利便性ではないでしょうか。何といっても、東京は交通網が発達していて、電車でも車でも移動が非常に楽です。空港にも近いため、観光にも出張にも便利です。もちろん、有名な芸術劇場やコンサートホールなどの文化的施設も充実しています。
また、コンビニだけでなく深夜まで開いているレストランや居酒屋も多く、世界中から色々な国の方が集まっている場所でもあり、刺激を求める若い方にはとても魅力的です。しかし、下町や古くからの町も多く、ご年配の方も住みやすい地域もたくさんあります。
そして世界的にも有名な都市、東京に家を持つことが一種のステータスであると感じている方も多いことでしょう。さらに2020年のオリンピックに向けて、あちこちで再開発が行われ、新しい施設や建物がどんどん建てられていることも、不動産取引の活性化の要因と言えます。このように魅力的な場所は、日本中を探してもそう多くはないでしょう。これらの理由から常にニーズがあると言えます。

東京で不動産売買するために知っておくべきこと

では、東京で売買をするために知っておくべきことを見ていきましょう。まず、先ほど述べたように活発に取引が行われており、人気も価格も高い物件が多いのがこの地域の大きな特徴だと言えます。同じ広さ、間取りのマンションでも、その他の地方の倍以上の値段がついているということも決して珍しくありません。
東京ではニーズが常にあるため、価格も高止まりしている状況です。買う側にとっては頭が痛い話ですが、やはり東京の物件は魅力的に映ります。そして、魅力を感じているのは買う側だけではありません。不動産屋も東京の物件を売って高い利益や仲介手数料を得たいと思っているという訳です。
そこで、数多くの業者が売買に関わることになりますが、売り手と専属専任媒介契約、もしくは専任媒介契約を結べばライバルに勝つことができます。一般の仲介と違い、これらの2つの契約は簡単に言えば顧客が持つ不動産売買の権利を独占できることになります。
ですから、こちらに売る気がないのにしつこく営業をかけてくる場合も考えられます。特にご年配の方の一人住まいでは注意が必要です。相手の言うなりになって契約をしてしまわないように、親族の方が十分に目を配る必要があると言えます。
さらにニーズが常にあるということは、1つの売り出し物件に対して、複数の購入申し込みが入る場合もあります。そうなれば売り出し価格が高騰する可能性もあります。売り主にとっては嬉しいことですが、買い主にとってはさらに高嶺の花になってしまいかねません。ニーズが常にあるため、強引な営業活動が行われる可能性があること、また、同じ理由から、東京から地方に比べて価格が高騰しやすいということを視野に入れて物件を探すことが大切です。

仲介手数料も他と比べて高いのか?

最後に、東京の仲介手数料事情について見ていくことにしましょう。前にもお伝えした通り、仲介手数料自体は法律によって、その上限が定められていますから、他に比べて高いということはあり得ません。しかし、物件価格は他に比べてかなり高額ですから、その分仲介手数料が高くなるということは十分にあり得ます。
例えば1億円の不動産であれば、300万円以上もの仲介手数料が発生します。300万円あれば、地方であれば小さなマンションが購入できるかもしれない値段です。それに、不動産屋としてみれば仲介手数料は高ければ高いほど利益が得られますから、法律で定められた上限ギリギリの手数料を取っているところも多いと思われます。このように考えてくると、ますます家を持つのは困難だと考えてしまう方も多いかもしれません。
しかし、不動産屋もできるだけ自社で購入してもらうように工夫しています。仲介手数料を無料にするサービスもその一つです。300万円までは行かなくても、たとえ10万円でも、仲介手数料が節約できるのは、購入する側にとってはとても助かることではないでしょうか。ネットでも東京の不動産屋で仲介手数料無料をうたっている会社はたくさん見つかりますので、気になる方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
そして、気になる業者が見つかったらまずは連絡を取ってみることをおすすめします。他にも、仲介手数料がかかってもモデルルームのインテリアも購入代金に含まれていたり、間取り変更を無料で行ってくれるところもあります。このように考えると、東京で売買をすることは決して夢のような話ではないと言えます。ぜひ皆さまの希望に合った不動産屋を探してみてください。

まとめ

東京の不動産価格は、オリンピックに向けてさらに今後も上昇していくことでしょう。だからと言って、今すぐ購入するべきだという訳ではありませんが、もし東京に会社や学校がある方は、不動産の購入を視野に入れてみてもいいかもしれません。特に駅から徒歩圏の物件は希少価値が高いため、資産の一つになります。何よりも利便性が高いことで生活の行動範囲も広がることでしょう。皆さまの夢が実現しますよう、心からお祈りしております。