仲介手数料無料の可能性がある代理の不動産売買

  • 記事公開日:2017/07/22
  • 最終更新日:2020/01/30

代理というのは、売主と違って買主側のサポート、仲介をしてくれる形態を指します。この場合、売主から仲介手数料をいただくケースが多く、買主の場合は無料になることが多いようです。また代理といっても、不動産業者がいくつ入るかによって状況が大きく異なりますので、売買の際は必ず確認する必要があります。

ちなみに取引に入る不動産は1社よりも2社であるほうが双方にメリットがあるといわれており、仲介手数料を割引して売買してくれることもあるのです。

不動産売買の代理とは

代理というのは言葉の通り、売主に替わって買主へ物件を販売してくれる形態となります。その際に売主は仲介手数料を支払い、不動産が間に入って買主に販売してもらうのが主です。この費用は単に代理として物件を販売してもらうという意味以外にも、手続きや宣伝活動を合わせたものだとおもってよいでしょう。一般的には売主が支払いをしているので、買主側は手数料を支払うことは少なく、買い手は負担なくスムーズに売買ができるといわれています。

しかし注意していただきたいのが、この代理という形式にはいくつかの種類があり、ケースによっては手数料を支払わなければならない場合もあるとのこと。例を挙げると、まず売主と買主の間に不動産業者が1社しか入っていないケース。この場合どちらのサポートも行うので、必ずしも売主にメリットがあるという訳ではありません。代理しているのは売主ですが、買主は顧客であるので双方の意見や条件を確認した結果、企業にとってメリットのある方に付くこともありますし、その逆も然りです。しかも不動産によっては買主側にも仲介手数料が発生するケースもあります。

もうひとつが企業を2社介する方法です。この手法だと企業同士が話し合ってくれるので売主、買主は売買に対する希望や条件を伝えるだけでよいのです。その後、企業同士で打ち合わせを行ってくれるので、話がまとまりやすくトラブルが起こることも稀です。このケースだと手数料は売主側のみが支払う場合がほとんどですので、買主に大きなメリットがあります。一見お得になるとおもいきや、しっかり内容を把握していないと逆に手数料が発生してしまうこともあるので、取引を検討している方は要チェックだといえるでしょう。

仲介手数料は原則として必要だが無料になることもある

代理の形式では、原則として売主に仲介手数料が発生します。それは前の項目で説明したようにケースバイケース、そして取引形態にもよります。しかし不動産によっては、費用が無料になるケースもあります。これは企業側が報酬をカットし、手数料以外の部分で利益を得ることができると判断された場合に提示されるようです。代理売買で無駄な費用を抑えたいとおもうなら、この知識は知っておくべきでしょう。

冒頭でも申したように、不動産業者が1社しかない場合は両方へ請求ができるので、このケースが適応されることはあまりありません。そのため、取引をするなら必ず企業が2社入っているところを選択するべきです。買主はできれば安く取引をしたいとおもうのが常ですので、企業側がうまく立ち回ってくれるでしょう。また複数の企業が入ることで買主、売主の意見や条件を確認する企業といったように、分担して売買を遂行できるのも大きなメリットといえるのではないでしょうか。担当者同士が打ち合わせを行うので、トラブルや話の食い違いを防げるのもメリットのひとつです。どちらか一方が仲介手数料を負担することもあるようですので、事前に不動産へ相談を行うとよいですね。

不動産の取引というのは、その取引の数だけケースがあるといっても過言ではありません。自分のケースがどうなるのか、何を参考にすればよいのかを把握し売買していただければと思います。ちなみに企業側へ値引き、または手数料を無料にするように交渉が可能な場合もありますが、完全に無料にすることは難しいようです。どちらにせよ、代理での取引は企業側で判断された場合、手数料が無料になると覚えておきましょう。

代理の不動産売買は買い主にとってお得な物件

買主としては質の良い物件をできる限り、安く売買したい。そんな方にこそ代理は最適な購入方法といえるでしょう。これをうまく利用すれば手数料が発生しない、または割引になる可能性がアップします。また売主と買主を仲介する不動産が複数あれば、お互いの条件を聞いてくれたり、取引がスムーズになるよう相談にのってくれたりしますので、売買が初めての場合にも安心して取引に応じることができるといえます。

ただし基本的に仲介手数料が発生することはありませんが、仲介役が1社しかいない場合、売主側に有利になるように動いてしまうという場合もありますので、念のため取引前に確認しておくことをお勧めいたします。あまり良い話ではありませんが、売主側をサポートするあまり、買主に有利な情報を公開しない不動産業者も存在するようですので、仲介手数料カットだけではなく、利益を守るためにも信頼できる企業へ代理申込をするのがベターです。仮に手数料が発生するといわれた場合にも、何度か相談することで割引対象になる可能性もありますので、提示された金額をすぐに鵜呑みにするのではなく、場合によっては交渉も必要となるでしょう。この仕組みを利用すれば、仲介手数料はもちろんのこと、自分に有利に取引を進めることができるのではないでしょうか。

買い手にとってはお得だといわれている代理での不動産取引。正しい知識と取引の流れを知ることで、自分が今どう動けばよいのかを理解できるとおもいます。売買は簡単なものではありませんが、専門家でないといけない理由もありません。自分の有利になるように立ち回りましょう。一般的には売主であることがお得といわれていますが、買主にとってはこの形態がお勧めです。

まとめ

代理というのは不動産業者が売主と買主の仲介役として売買のサポートを行います。一口で代理といっても間に入る企業の数によって、状況が変わるので事前確認は必須です。ちなみに買主である場合は仲介手数料が無料になるケースが多く、コストカットには最適だといわれていますが、これは売主が仲介手数料を負担しているからとなります。これらの仕組みを把握した上で売買に臨めば、自分の希望にあった物件を購入できるのではないでしょうか。不動産側でこれらの仕組みを紹介しているケースもあるといわれています。