東京で仲介手数料が無料の物件はあるのか?

  • 記事公開日:2017/09/22
  • 最終更新日:2020/01/30

東京で物件を探す場合は、どうしても多めの自己資金が必要です。都心に住むのなら、できるだけ生活しやすいエリアで気に入ったところに住みたいものですよね。物件購入は引越しも含めて諸費用がかかるため、少しでも自己負担を減らしたいものです。そこで、仲介手数料無料の物件についてご紹介します。東京で手数料無料の物件の探し方や、無料になる仕組みなど、お得に購入するために知っておきたいことをお話しします。

東京で仲介手数料無料の物件を見つける方法

物件売買の際に、高すぎる仲介手数料を徴収する不動産会社は減少傾向にあります。どちらかといえば、手数料を引き下げるところが増えているでしょう。特に手数料無料なら、その分を引越し費用などに充てることもできるため、お得感がありますよね。実は、東京のような価格帯の高いエリアだからこそ、手数料が無料になる物件があります。取引価格がそこまで高くない物件の場合、手数料を引くことは難しいためです。

では、そのような物件はどうやって探せばよいのでしょうか?また、どんなタイプの物件なのでしょうか?まず、物件を探すときは、仲介手数料無料にしている不動産会社の中でも、住みたいエリアに詳しい不動産会社を選ぶようにしましょう。エリアについて詳しければ、希望に沿った物件を多く紹介してくれる可能性が上がるためです。さらに、手数料にとらわれずにエリアにある多くの希望物件を見に行って、事前に適正価格を知っておくことも大切です。欲しい条件のだいたいの相場を知っておけば、不動産会社の営業マンに詳しく相談しやすくなるでしょう。

物件の種類で見てみると、仲介手数料無料の物件は、商品として販売されている建売物件が多いようです。新築一戸建ての他に、東京の中古住宅のリノベーション物件も多い傾向があります。リノベーション物件は、築年数によって老朽化した部分をリフォームで修理しただけではなく、新築物件のようにデザインされている物件です。具体的なリノベーションには、水回りや間取りを新しくすることが挙げられます。自分でリノベーションする場合は、希望エリアで中古住宅の物件が見つかりやすく、購入予算を低く抑えられるでしょう。ただ、リノベーションの打ち合わせやリフォーム用ローンを申し込む必要もあるため、リノベーション済みの物件があれば尚お得でしょう。

東京で仲介手数料無料にしても、不動産屋はつぶれないの?

不動産屋の成功報酬である仲介手数料が無料でも、東京で会社経営が成り立つなんて不思議ですよね。手数料を引き下げられる理由は、売買物件によっても異なります。宅地建物取引業では仲介手数料の上限が決まっているのみで、引き下げ率は不動産会社が決められるのです。料金を引き下げられるほとんどの物件は、売主から仲介手数料をもらっている売りに出している物件です。

不動産媒介取引の中で仲介料無料といえば、一般的には売主との片手取引の物件を指しています。また、不動産会社が売主である場合も手数料無料が当てはまります。自社物件になると、買主から仲介料を取ることができないためです。仲介手数料とは、不動産会社が得る成功報酬であると同時に、物件を売るための広告費でもあります。つまり、仲介手数料無料の物件は、広告費が多く掛かっていない物件なのです。新聞の折り込みチラシなどの媒体は、集客力がありますが、広告費が非常に高いのです。そのため、広告費を削って、インターネット広告をメインにし、仲介料の引き下げをしています。また、人件費も大きな出費となります。オープンハウスの見学会に立ち会う営業マンを減らすだけでも、仲介手数料の引き下げに回すことができます。買わなければ費用は掛からないので、東京で物件を検討しているなら納得できるまで相談することが大切です。不動産会社に頼めば、物件の案内もしてもらえるため、適正価格かどうか実物を見て見極めましょう。

仲介手数料無料と強調している不動産会社の場合、とりあえず物件の問い合わせを欲しがっている可能性がありますので、はじめから不動産会社を絞ってしまわない方がよいでしょう。また、他の諸費用で何かと手数料を請求する不動産会社もあるため、そこは注意が必要です。割引率や条件などを事前によく確認しておくことです。

東京で少しでも安く売買コストを抑える方法

売買コストを少しでも安く抑えるには、欲しい条件の適正価格を知り、安全に取引ができて信頼できる不動産会社選びが肝心となってくるでしょう。目先のコストだけに左右されず、後悔しない物件選びをするのが大切です。「手数料が安いから」「手数料をきっちりとるから」「事務所が大きいから」などの理由が、良い不動産会社であるとは限りません。

東京の不動産会社選びで大切なポイントは、まず宅地建物取引業資格者であるかどうかです。仲介手数料で、売買コストを抑えられたとしても、売買手続きをきちんと行ってくれない手抜きの不動産会社では後で大変な思いをするだけではなく、別途料金が掛かってしまう恐れがあります。仲介料無しにこだわらず、アフターフォローなども安心できる物件購入を検討すると、後々も良い物件が手に入ったと満足できることでしょう。しかし、アフターフォローとして各種保険などの加入を勧めてくるケースもあります。保険会社の見積もりは、事前に自分で調べておくことをおすすめします。

他には、住宅ローン審査に強い不動産会社もメリットがあるといえます。ローン審査について相談できると尚よいでしょう。また、東京では耐震チェックをしてくれるサービスをも増えているようなので、サービスを受けれられるかチェックしてみましょう。仲介料をもらわない分、契約件数をたくさん取ろうとしている営業マンもいます。営業マンの見極めも大切でしょう。反対に、仲介料の値下げが無い物件で、手数料を値切ろうとするのは難しく、タイミングが大切です。成約直前に持ち掛けるのは避けた方がよいでしょう。真剣に購入を考えていて値引き交渉したいときは、営業マンに予算について相談してみるのが一番です。また、売主に価格交渉してくれるように依頼するのもよい方法でしょう。

まとめ

東京で仲介手数料無料の物件の探し方について、ご紹介してきました。手数料無料には、建売物件の他に、中古住宅のリノベーション物件などがあります。少しでも安く購入することも大切ですが、アフターフォローに対応できる不動産会社かどうかや、適正価格を知ることもポイントとなります。満足できる家を購入するには、安心できる不動産会社や営業マンと物件を取引するようにしましょう。