東京で家を売買するならいつがいい?

  • 記事公開日:2017/11/25
  • 最終更新日:2020/01/30

不動産の売買については、タイミングが大切だと昔から言われています。例え、すごく詳しくなくても、少しでも有利な条件で家を売ったり買ったりしたいですよね。しかし、そのタイミングの見極め方はどうすればいいのでしょう。そして仲介手数料は、売買の時期によって変わるのでしょうか。東京に家が欲しい方のために、売買のタイミングについて詳しくご紹介します。

家を売るなら、今のうちが良いってほんと?

「東京で家を売るなら今のうちが良い」と言う話を聞いたことがありませんか。売却をお考えの方にとって、そんなことを言われると「もう少し先に売ろうと思っていたけれど、今の方が高く売れるかもしれない」とちょっとそわそわしてしまいますよね。本当のところはどうなのでしょうか。確かに、不動産の売却には、タイミングがあります。時期的には、多くの人が転勤や異動をする秋と春がシーズンです。東京にも大勢の人が移動してきます。

しかし、秋または春になってから売り出したのでは、遅い場合もあります。もし春に売り出したいのならば、冬のうちに準備をしておきましょう。まず、どこの不動産会社に依頼するのかを決めなくてはなりません。ネットで調べたり、家を売った経験のある人に聞くなどして、決定しましょう。また、契約の形態には複数の不動産会社に売却を依頼する「一般媒介」と、一社に依頼する「専任媒介」「専任専属媒介」の3つがあります。後者の2つは「専任媒介」は一社に売却を依頼しますが、買主を自分で見つけることもできます。しかし「専属専任媒介」はもし買主を自分で見つけたとしても、その契約は売却依頼をした会社にお任せするという方法です。

3つの契約形態のどれを選ぶかは自由です。売却依頼をする不動産会社が決まったら、次は売り出し価格を相談します。周辺の相場や築年数によって売り出し価格は大きく変わってきますので、不動産会社の人とじっくり相談してください。そしていよいよ売り出しに入ります。見学希望がいつ入るか分かりませんから、家の整理整頓や掃除を心がけましょう。このように、家を売却するにはある程度の期間が必要ですから、早目に準備を始めておくことが大切だといえるでしょう。

家を買うタイミングはいつがいいの?

では、家を購入するのはいつがいいのでしょうか。こちらも、春と秋は不動産市場が活発になりますので、色々な物件を比較検討することが出来ます。特に3月は各不動産会社の決算期ですから、積極的に売り出しますので、購入にも良いタイミングだといえるでしょう。新築マンションも値引き交渉に応じてくれる可能性があります。特に、空き室が目立つマンションはねらい目です。建って半年以上経つのにまだ売り出し中の部屋がある場合は、一度見学に行ってみてはいかがでしょうか。不動産会社としても早く売りきってしまいたいので、こちらに有利な条件を提示してくれるかもしれません。いわゆる「新中古」という物件ですね。このような物件は、すでに入居している方がいるわけですから、その方に住み心地を聞くこともできます。

では、オフシーズンはどうでしょう。冬や夏も購入には良い季節だと言えます。冬あるいは春は購入希望者がぐっと減ります。要するにライバルが少なくなるわけです。また、購入者が減ると言うことは、供給過多になって売り出してもなかなか売れない物件が増えてきます。そうすると買主にとっては多くの売り出し物件から探すことができますし、有利な条件で交渉することが出来ます。また、春と秋は家を買いたい人が増えるため売り出し価格も高めですが、オフシーズンは価格が下がる場合もあります。

時期的に寒かったり暑かったりして見学や引越しが大変という面もありますが、良い物件に出逢う確率が高まりますので、頑張って探してみてはいかがでしょうか。また、購入したい物件が中古で、まだ売主が住んでいる場合は引き渡し時期を相談することも可能です。寒い冬に契約し、温かくなったら引越しをすることもできます。

仲介手数料の価格に影響はある?

では、シーズンによって仲介手数料の価格に違いはあるのでしょうか。ズバリ、あると言えます。普段は法律で定められた上限の仲介手数料をとっている不動産会社も、決算期には一戸でも多くの物件を売りたいもの。また、この時期は競合他社も活発に動きますから、ライバルも多いわけです。仲介手数料は不動産会社にとって大切な収入源ですが、それにこだわるあまり高額な物件を他の会社のお客さんに買われてしまったら、元も子もありません。仲介手数料よりも物件価格の方がずっと高額だからです。そこで在庫一掃セールの一環として、仲介手数料無料を打ち出すことがあります。「損して得取れ」といったところでしょうか。

無料とまではならなくても、ある期間だけ半額という場合もあるでしょう。不動産会社のチラシやホームページなどで情報をチェックしてみると良いでしょう。ですが、いくら決算期だからと言ってなぜ仲介手数料を無料や半額にできるのでしょうか。これには訳があります。他の記事でもお伝えしていますが、仲介手数料が安くなるのは買主だけで、売主からは上限の額を頂いているからです。仲介手数料は決してばかにできない金額です。特に新築住宅は中古よりも高い場合がほとんどですから、仲介手数料無料無料や半額というのは、購入する側にとっては嬉しいですね。

このように、タイミングに合わせて家を購入する場合は、仲介手数料でもお得な面があります。家を買いたい方は、時期を見極めて行動を起こしてみてはいかがでしょうか。「家を買うのはまだまだ先」という方も、今のうちに情報収集しておくと色々なことが分かりますし、データ収集ができますので将来購入する際の参考になるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。家の売買にはタイミングがあります。もちろん、今すぐ家を売らなければ、あるいは買わなければならない事情がある場合は別ですが、タイミングを見極めることでより有利な条件で売買が可能になります。不動産の情報をネットなどから収集してみませんか。いつが売り、あるいは買いのタイミングなのかが次第につかめるようになってくるでしょう。あなたの売買が成功するように、心からお祈りしています。