東京での仲介手数料無料の不動産屋の特徴

  • 記事公開日:2018/02/23
  • 最終更新日:2020/01/30

仲介手数料が無料だからと言って、必ずしも良い不動産屋であるとは限りません。中には、無料であることを交換条件に他の手数料を請求したり、何らかのオプションを付けるように求めてくる業者もいます。

仲介手数料が無料であることから、不動産業者のサービスや質が下がるのは本来あってはいけないことです。どんな不動産業者を選べばいいのか、特徴をそれぞれ紹介していきましょう。

お客様第一の姿勢の業者が多い

仲介手数料は、不動産業者が売買契約を成立させた証として受け取る成功報酬です。不動産売買には売主と買主の両方が同意をして初めて成立します。仲介手数料も双方から徴収することが可能ですが、前述でも説明した通り、売主が不動産業者自身になっている場合や、売主からのみ徴収して買主の分は無料にするなど、減額したり無料にすることは可能です。手数料の上限額は決まっていますが、必ず徴収しなければいけないという取り決めはないため、不動産業者によって金額の設定も違いますし、徴収するかどうかも各社変わってくるのです。

もちろん、成功報酬が高い方が営業マンを初め、社員の方々もモチベーションが上がるでしょうし、会社としても利益が多い方が都合の良いことが多いでしょう。しかし、不動産売買の激戦区である東京では、手数料の金額、もしくは無料かどうかで契約に至れるかどうかが大きく変わってきます。手数料をいかに安くできるか、無料にできるかが重要なポイントなのです。不動産業者が数多くいる東京では、客側が圧倒的に有利です。選択肢が多い分、なるべく良い業者を探せるからです。手数料が無料であってもサービスの質が悪ければ、手数料無料で且つサービスが良い業者に持って行かれるでしょうし、東京の不動産業者は常に手が抜けません。

そういった理由から、東京にある不動産業者は比較的、質の高い業者が多いことが特徴です。不動産業者に限らず、どんな職種にも言えることですが、まずはお客様を第一優先で仕事をしている会社は信頼性が高まります。自社の利益だけを考えて仕事をしているのか、客のためを思って仕事をしているのかは従業員の取り組み方や姿勢を見れば伝わってくるものです。不動産売買を始める際、見積もりなどを取ると思いますが、その際に積極的に質問などをしながらどうのような会社なのかを探ってみることをおすすめします。

企業努力がきちんとなされている

仲介手数料が無料で良質な不動産業者の特徴として、企業努力をきちんとしているかも大きな特徴となります。企業努力とは、会社として良い結果を生むために行う努力のことで、方法は業種によって様々です。服飾業界であれば質が良くデザインの良い服飾をより多く生み出したり、サービス業であれば他社にはない独自のサービス法を生み出したり、方法はいくらでもあるでしょう。職場環境を良くして社員が働くモチベーションを上げることも企業努力のひとつです。

不動産業者はどうでしょうか。不動産業者が扱っているのは物件です。新築から中古、戸建てやマンション、営業用施設など実に幅が広い商品です。そして人生で一番高い買い物であるとも言われています。金額が高い分、物件の価格や品質はもちろん、細やかなサービスが求められるため、不動産業者が掲げる企業努力は無限にあるでしょう。

では、その業者がどのような企業努力を掲げているのか、確認するにはどうすればいいのでしょうか。手っ取り早く確認できるのは会社のホームページです。ネット環境が整っていればホームページは誰でも閲覧することができますし、会社の様々な情報を一度に得ることができます。今はほとんどの企業がその会社の顔としてホームページを持っています。物件の情報はもちろんですが、まずはどのような不動産会社なのかをチェックするようにしましょう。

何を目標に営業をしているのか、企業努力や企業理念、社長の思想などを覗いてみましょう。また、お客様の意見や口コミもあれば併せて確認してみましょう。実際にその会社と取引をした人の声であれば、今後の参考にもなるでしょう。あまり会社情報が載っていなかったり、簡素すぎる作りのホームページを提示している会社はあまり利用しない方がいいかもしれません。

取り扱い仲介数が非常に多く、実績も豊富なところが多い

東京には数多くの不動産業者がいますが、その全てが優秀な会社とは限りません。物件の激戦区である分、激戦から漏れてしまった業者も存在するのです。その違いは取り扱っている物件、仲介件数、実績数で確認すれば一目瞭然です。それらの数が多ければ多いほど、経験と知識が豊富である証拠であり、不動産屋のプロである証になります。

また、取扱物件数や実績件数が多いことが仲介手数料を無料にできる理由にもなっています。取り扱っている件数が多ければ、その分利益も増えるので、いくらかでも仲介手数料を還元できるというシステムです。

仲介手数料を無料にできるのは買主側がほとんどです。売主は物件を売る手伝いをしてもらう分、手数料が無料になることはほぼありません。不動産会社は通常であれば売主と買主の両方から手数料をもらえるところを、買主分だけを無料にしたり半額にしたりというサービスを行っていいます。ですので、不動産会社が得る利益が完全にゼロになるということはありません。最低でも売主からの手数料は入るため、取扱件数が多ければ多いほど利益は増えるのです。

実績が多い不動産屋であれば、手数料のサービスだけではなく、質の高い対応力が期待できます。不動産売買は人生の中でそう何回も経験できるものではありません。ほとんどの方が初心者に近いでしょう。そんな中、専門的な手続きや知識が必要とされる上に金額も高額ですから、なるべく損をせずにスムーズに手続きを進めたいと思う方が多いでしょう。経験の多い不動産屋であれば、客側の要望や不安要素を瞬時に汲み取ってくれるでしょうし、トラブル等なく手続きしてくれるはずです。何より、質問や疑問に正確に答えてくれる、それが優良な業者の特徴です。

まとめ

仲介手数料自体を無料にしてくれることで、他のサービスや業務に支障があるのでは、と不安に思っていた方もいると思いますが、競争が激しい東京地区では特に、手数料無料サービスが当たり前になっている節もあり、且つ優良な業者が増えているという特徴があります。全ての業者が同じように優良だとは限りませんが、例に挙げたことを念頭に置いて自らチェックするようにしましょう。