家を売りたい!家を売るベストなタイミングとは?

  • 記事公開日:2018/12/31
  • 最終更新日:2021/04/01

「家やマンションを売る場合、なるべく高く売りたい!」ということは、誰もがおもうことです。では、いつ売れば高く売れるのか?その時期やタイミングにお答えします。家を売る際に知っておくべきタイミングとその理由、販売活動の期間とスムーズな売却のために必要なことをお伝えします。取引をするにあたって知識がほしいという方、またはこれから売買を検討している方は、参考にしてみてください。

一般的に家はどの時期に売るべきなのか

家やマンションの売却を考えたときに「高く売れる時期があるのか?」は気になるところです。不動産業界で一般的に言われているのは、不動産の売買が活発化する春1月〜3月と秋9月〜11月と言われています。春1月〜3月は、新年度が始まる前なので転勤や進学などで新しい生活が始まりその準備のため、秋9月〜11月は、やはり企業の転勤・移動が多い時期に当たりますので活発化します。

ただしこの時期に必ずしもこだわる必要はないという意見も見られます。他の月に比べて売買の取引がこの期間が増えると言うぐらいで、他の月に不動産の取引がない訳ではないのでご自身が売りたいと思ったタイミングでもよいと言う意見です。ここでは、短期的なタイミング、春1月〜3月と秋9月〜11月よりも、築年数などの長期的に見たタイミングの方が重要と考えます。これは、売主にとっては高く売れるタイミング、買主にとっては買いやすいタイミングを考えることになります。建物の経年劣化や税制上の問題などが築年数によって売主と買主のそれぞれの利益に関わってくるからです。築年数によるベストなタイミングとしては築10年〜築20年未満と言われています。この築10年〜築20年未満と言われる理由については税制面の問題が大きく関わるので、次で詳しくご説明します。

なお、家やマンションをタイミング良く売ろうとするならその準備も必要となることを忘れないで下さい。家やマンションを空き屋にしておいて売却するのがスムーズですがその場合は、次の家が用意できていること、もしくは借家の用意などが必要です。住んでいるままで 売りに出す場合でも同じく、買い手がついたらすぐに空き屋にできる準備が必要です。

売る期間に余裕があるなら、税金面を考慮したほうが良い

家やマンションを売るタイミングは慎重に検討した方が高く売れます。前の記事で家やマンションを売るのなら「築10年〜築20年未満」がベストなタイミングとお話ししました。ここではその理由についてお伝えします。まず早めに売らない理由についてですが、これには「固定資産税」と「新築価格」の問題があるからです。

戸建ては3年間、マンションは5年間、固定資産税が安くなっていますのでこの間は所有していた方が良いこと。また新築価格は市場価格より高く設定されているので買ってすぐに売却しても2〜3割安くなってしまいます。次になぜ10年以上かというと、「買い換え特例」があるからで、これが適用されるのが、「売却した家やマンションの所有期間が10年を超えていること、かつ居住期間が10年以上」であることからです。買い換え特例が適用されると、譲渡所得税が免除または控除できますので利益が出やすくなります。次に買い手の立場になりますと、戸建ての場合築20年を超えた物件、マンションの場合築25年を超えた物件には、「登録免許税の軽減処置」「不動産取得税の軽減措置」「住宅ローンの特別控除」が適用されないケースがあります。買い手にとって特に住宅ローン控除が適用されないのは数十万から数百万の大きな損失になりますので買い手が大幅に減ることが予想されます。

また建物の法的な耐用年数は木造建築が22年でマンションが47年です。当たり前の話ですが経年劣化も含め古い建物の方が評価が低くなります。このような様々な税制上の問題や築年数による建物の評価などをトータルに考えると一般的には「築10年〜築20年未満」がベストなタイミングと言われています。

家は売りに出してからどれくらいで売れるものなのか?

「家を売りに出してからどれくらいかかるか?」はその建物が売りやすい物件であるか、売りにくい物件であるかにもよって一概には言えないところもありますが、おおよその期間として言われているのが3ヶ月から6ヶ月です。これは売るためのスケジュールを設定すると解りやすくなりますので説明します。まず、家を売ると決めます。次にするのが不動産業者を決めることでここがスタートになります。ここが非常に重要で売買のための仲介手数料などを含め信頼できる不動産業者を見つけることが大切です。不動産業者により売れるのが、高くも安くもなり、早くも遅くもなります。

不動産業者の検索サイトなどを利用して複数社を検討することをお薦めします。仲介業者が決まりますと販売活動の準備に入ります。まずは物件の調査、そして売却価格の決定、広告物の制作、問い合わせ対応の準備などでここまでにおよそ1週間です。この準備が整いますと、いよいよ販売活動の開始になります。売り出し、広告展開、問い合わせ対応、内覧、交渉などです。この期間をおよそ1ヶ月〜3ヶ月を想定します。この期間に購入希望者が現れれば、ローンの仮審査などにも進みます。そして購入希望の申し込みがあると売買契約に進みます、この期間が1〜2週間です。

値引き交渉から引き渡し日と様々な交渉が行われ契約書を交わし手付金が支払われます。売買契約書が成立すると引き渡し期間になり、およそ1ヶ月です。契約が成立してから住宅ローンの本審査に進みますので残金決済、引き渡しまでこれくらいの期間がかかります。このようなスケジュールから3ヶ月から6ヶ月ぐらいを想定しておくことをお薦めします。スケジュールをたて準備をしておくことも高く、早く売ることにつながります。

まとめ

家やマンションを有利に売るためのポイントを説明してきました、売るタイミングでは築年数と税制面の関係が大きく、買い手の買いやすい時期に売ることが大切であること、また物件の売却にはどのような作業が有り、どのくらいの期間がかかるのかをお話ししました、記事の中のポイントを参考にしてより利益の出る売却を目指して下さい。仲介手数料などの安い信頼できる不動産業者を見つけることは必須です。