東京での初めての一人暮らしで準備すべきこと

  • 記事公開日:2022/05/31
  • 最終更新日:2022/06/02
賃貸 初めて

初めての一人暮らしは楽しみもありますが、不安な点や心配なこともあるのではないでしょうか。
何から手を付ければよいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、初めて賃貸物件を探す方でも安心してリサーチが進められるように、その手順をお伝えします。
何もわからないまま探し始めると、なかなか思うように進まないかもしれません。
しっかりと自分の求める条件を洗い出し、納得のいくお部屋を見つけましょう。

賃貸物件探しの事前準備

賃貸物件を初めて探し始める前に、まずは自分自身で希望のエリアを考えてみたり、家族や友人と相談したりして、条件をまとめてみましょう。
やみくもに賃貸物件を探しても、スムースに見つけることはできません。
今後の予定を考え、早めに動き出すことがポイントです。

物件の条件を洗い出す

賃貸物件を見つける際に、場所やエリアから探し始める方が多いと思います。
初めての一人暮らしでは、学校や職場への近さ、アクセスの良さはもちろんのこと、周辺の生活環境についても考えておきましょう。
駅に近い便利でにぎやかな場所がよいのか、落ち着いた住宅街が良いのか、生活スタイルに合わせて考えてみるのがポイントです。
一般的に駅から近いほど家賃は高くなる傾向にあるので、それも合わせて検討するとよいでしょう。
また、生活環境とともに治安の良さについてもおさえておくことが必要です。
特に、初めて一人暮らしをされる学生の方や女性の方などは、人通りの多さ、交番の場所、事故や事件の発生率なども確認しておくと安心です。
次に、物件の条件を考えます。一人暮らしの場合、1Rや1Kから1DK、1LDKなどの賃貸物件から選ぶ方が多いですが、その間取りによって、広さの感じ方や生活のしやすさなども異なります。
新生活をイメージしながら、どんな間取りの賃貸物件を探したいのかを考えておきましょう。
そして、設備についてです。エアコン、オートロックなど、物件によって付いている設備が異なるので、絶対に外せない設備があればチェックしておきましょう。
特にネット環境についても、確認は必要です。
もとからネット環境が整っている物件もあれば、自身で契約や工事が必要な場合もあります。
回線工事が不可の物件の場合、Wifiなどを利用する必要があります。自宅でのネット利用が多い方はしっかりと確認しておくと安心です。

条件の優先順位を決める

これまで、様々な条件を上げてきましたが、自分にとっての条件を洗い出すことはできましたか?
初めての一人暮らしでは、条件が高く、多くなってしまうかもしれません。
しかし、求める条件に全て合った賃貸物件を見つけることは難しいと思います。
そこで、条件の優先順位を決めておきましょう。優先順位をつけておくことで妥協点が見つかり、実際にいくつかの物件を紹介され、その中から検討する際にも迷わずにすみます。人によって、優先順位は様々なので、何が正解というのはありません。
初めての一人暮らしで、想像がつかないという場合には、家族や友人などにも相談して、優先順位を決めるとよいでしょう。

引っ越し予定日を定める

賃貸物件探しの条件が定まってきて、イメージがわいてきたら具体的な賃貸物件探しを始めます。
初めての一人暮らしがワクワクして、すぐにでも物件探しの相談をしに行きたい気持ちはわかります。
でも、物件探しは、あまりに早すぎてもいけません。なぜなら、気になる物件があったとしても、引っ越し希望日が何か月も先だとすると、それよりも先に契約される別の人が優先されてしまうからです。
そこで、まずはだいたいの引っ越し予定日を定めましょう。
進学や就職など、新生活が始まる方は遅くともその1-2週間前に引っ越しできるとよいでしょう。
新しい賃貸物件の掃除や片付けなども済ませ、スムースに新生活が始められます。
そして、引っ越し予定日の1~2か月程前には具体的な物件を探すために不動産会社への相談を始めましょう。

賃貸契約の事前準備と費用

賃貸物件の契約は簡単なことではありません。未成年者であれば、自分の意志だけでは契約は難しいかたちとなります。
そんな賃貸契約に必要なことやかかる費用について、初めての方でもわかりやすいように、具体的にご説明します。

初期費用にはどんなお金がかかる?

マンションやアパートなどの賃貸物件を借りるときには、毎月の家賃を払うだけではなく、初期費用がかかります。
以下で初期費用について詳しくご説明いたします。
この初期費用はまとまったお金が必要になるので、予算を考えておき、事前に準備をしておきましょう。
まずは敷金です。家賃の1~2か月分が相場で、退去時の修理や清掃などに使われます。
その賃貸物件から別のところへ引っ越す際に、修理や清掃に費用がかからなければ、退去時にその分返金されます。
敷金ではなく、清掃費用やクリーニング代と記載されている場合もあります。
次に礼金です。賃貸物件のオーナーに払うお金で、こちらも家賃の1~2か月分が相場です。
最近では礼金無しの物件も多いので確認してみましょう。
そして、仲介手数料です。賃貸物件を紹介してくれた不動産会社に支払う費用で、家賃1ヶ月分が相場です。
この他にも、火災保険料1~2万円程度、鍵交換代1~2万円程度などが別途かかります。
前家賃(翌月分の家賃)の必要もあり、全て合わせて家賃の4~5ヶ月分が相場です。
賃貸物件によって、また、不動産会社によって、初期費用は異なりますが、相場としておさえておきましょう。

賃貸で仲介手数料以外にかかる諸経費は?

連帯保証人を確保する

賃貸物件の契約には、連帯保証人が必要です。
万が一家賃の支払いが滞ってしまい、連絡がつかない事態になってしまった場合には連帯保証人に連絡が行き、家賃の支払いを請求します。
一般的には、両親や成人している兄弟などにお願いすることが多いですが、両親がもう定年していて収入が無い場合などは連帯保証人になれないケースもあります。連帯保証人には安定した収入が求められるため、勤務先や勤続年数、年収などを書類に記入し、収入証明や印鑑証明などの提出を求められることもあります。
しかし、連帯保証人がどうしても見つからない方は保証会社を利用することで、賃貸物件を借りられます。
保証会社を利用する場合は、契約する際に家賃の30%~50%程度の支払いが必要です。
さらに、契約更新時に1万円程度かかります。初めて賃貸物件を契約したいけれど、保証人が見つからず、保証会社を利用したい場合は、不動産会社に相談してみましょう。

引っ越し費用や家具家電購入費用の準備

初めて一人暮らしをするにあたって、家具や家電を一通りそろえる必要があります。
家具家電付きの賃貸物件もありますが、ほとんどの場合は自分で準備しなければなりません。
例えば、冷蔵庫、洗濯機は生活に必要でしょう。クローゼットなどの収納スペースが少ない場合は棚や衣装ケースなども必要です。
さらに、好みや生活スタイルに合わせて、テレビやデスク、ベッドなどもそろえると思います。
一通り購入するのに、それなりの費用がかかりますが、初めての一人暮らしのためのセットやお買い得なプライベートブランド、海外メーカーのものなどもあるので、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
また、初めて実家を離れるということでいろいろと自分の物を持って行きたくなりますが、必要最低限のものだけ持って行くことをおすすめします。
場合によっては、スーツケースだけで引っ越しし、新しい場所で色々と調達したほうが安くすむこともあります。
そして、多くの荷物を運びたい場合は、引っ越し費用について業者に見積もり依頼をしておきましょう。
リーズナブルな単身の引っ越しプランを提供している業者はたくさんあります。
荷物の量や移動距離、引っ越し時期によって費用が変動するので、いくつかの業者から見積もりをとり、比較、検討してみる事をおすすめします。

賃貸物件をリサーチする

自分にとっての引っ越し条件が定まり、初期費用や必要経費などの準備ができたら、いよいよ賃貸物件のリサーチです。
不動産会社や仲介業者は、初めて賃貸物件を探す方への案内にも慣れているので、安心してお部屋探しを始めてみてください。

条件に合った物件を探す

手っ取り早く様々な賃貸物件を探すには、ネットで検索するのが一番です。
様々な不動産ポータルサイトがあり、日本全国の様々な物件を条件に合わせて探すことができます。
細かく条件を設定でき、家賃の安い順、おすすめ順などで比較検討できます。初めてお部屋探しをするなら、まずはネットでリサーチしてみましょう。

不動産会社に問い合わせする

ネットで検索し、気になる物件があったらメールや電話で問い合わせてみましょう。
遠方に引っ越す予定ですぐに賃貸物件を見に行けない場合や質問がある場合などでも、メールや電話なら手軽に相談できます。
そのほか、わざわざ店舗に出向くのは時間や手間がかかるので、最近ではメール、電話、オンラインなどで契約まで対応が可能な不動産会社も多くなっています。
状況あわせて問い合わせ等を進めていきましょう。
しかし、直接店舗で相談するほうが安心できるという方は、実際に不動産会社へ出向き、相談するのがいいでしょう。
引っ越し予定のエリア近くに店舗がある不動産会社であれば、町の様子や雰囲気など、地元の情報を得ることもできます。
いずれにしても、多くの不動産会社が同じ物件を扱っているので、できるだけお得に、親切に対応してくれる不動産会社に相談できるといいですね。

同じ賃貸物件であっても、相談する不動産会社によっては初期費用が異なります。
なんと、不動産会社によっては仲介手数料が割引になったり、無料になったりするのです。
それを知らずに初めて賃貸物件を借りようと思っている方は、損をしてしまうかもしれません。
これまで述べたように、引っ越しにはなにかと費用がかかるので、少しでも初期費用が抑えられると助かるとおもいますので、賃貸物件が安くなる会社を上手に利用して、賢く物件契約をしましょう。

賃貸物件の仲介手数料が安くなるって本当なの?

不動産会社のリアルも様々な賃貸物件を仲介料手数料で紹介できるサービスを行なっています。
気になる方は、物件情報をリサーチする前でも、見つけた後でも、お問い合わせをしてみるのがおすすめです。 

内見で細かい点をチェックする

気になる賃貸物件があったら、実際に内見をしてみましょう。
候補となる物件をいくつか選び、比較することでそれぞれの良さがわかります。
初めての引っ越しで後悔しないためにも、しっかりと賃貸物件をチェックすることが必要です。

室内を隅々まで見る

賃貸物件では、室内をくまなくチェックしましょう。
全体的な印象だけでなく、各設備を細かく確認することが大切です。
台所、トイレ、風呂といった水回りの設備は清潔感があるか、使いやすそうか確認しておきましょう。
テレビや洗濯機の設置場所なども要チェックです。
単身者向けの古い物件や室内スペースが広くない物件では洗濯機の設置がベランダや玄関前のものもあります。
あらかじめ、設置場所を確認し、検討しましょう。
また、収納スペースの数や広さも見ておくことで自分の持ってくる物、衣類などが十分に入るのか、そうでない場合は棚などを置くスペースがあるか、イメージしながら内見するとよいです。
そして、ベランダの広さ、方向、その周辺環境も見ておきましょう。
日当たりの良さはどうか、セキュリティー面で心配はないか、特に初めての一人暮らしの方は見落としがちな部分なので、十分に見ておく必要があります。
さらに、気になる場所は内見の時点で、メジャーで計測しておくのが賢い方法です。
計測した情報はその後、引っ越しまでに色々な準備をするのに役立ちます。
例えば、カーテンを購入しておくために窓の大きさ、数をあらかじめ確認しておき、準備しておくと、入居後すぐに安全に過ごせます。
また、棚やベッドなどを購入する予定ならば、設置場所を考えながらその場所を計測しておくとよいです。
そうすることで、家具を設置したら室内スペースがどれくらいになるのかもイメージでき、部屋を決めるのにも役立ちます。

建物全体、共有部分

アパートやマンションなどの賃貸物件を借りる場合、個人スペースだけでなく、建物全体や共有部分などもしっかり見ておきましょう。
まずは、エントランスや建物周りです。人通りはどうなのか、他者が侵入しやすくないか、などを見ておきます。
そして、集合ポストの場所や鍵の有無、宅配ボックスの有無なども要チェックです。
ポストは鍵付きではなくても、自分で鍵の取り付け可能な物もあるので、確認しておくと後から便利です。
階段やエレベーターなどの場所や様子も確認しましょう。
高層階でエレベーターがないと、健康にはよいですが、疲れてしまうかもしれません。
また階段の位置やその周囲の様子からも、セキュリティー面をチェックしましょう。

周辺環境や治安

賃貸物件を選ぶ際に、建物自体のリサーチだけでなく、周辺環境のリサーチも重要です。
電車やバスなどで通学、通勤する予定の方は、駅やバス停から賃貸物件までの昼夜の人通りなどはどうなのかをリサーチしておくと安心です。
夜の様子を実際に見ておくのは難しいですが、街灯はあるのか、商業施設や交番などはあるのかをチェックしましょう。
24時間営業のコンビニやスーパーなどが帰り道にあれば、忙しくて帰りが遅くなる方には便利ですし、安全面でも嬉しいです。
そして、その町や駅周辺の具体的な犯罪発生率のデータも確認しておくといいです。
ただし、犯罪発生率が高くても、その分見回りなどが強化されているところもあるので、参考程度に見るとよいでしょう。

契約と引っ越し

借りたい賃貸物件が決まったら、いよいよ契約です。
これが人生で初めての契約という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
無事に契約が済めば、引っ越しです。最後まで、焦らず、着実に進めていきましょう。

契約に必要な書類

一般的に賃貸契約に必要な書類についてご紹介します。
不動産会社、物件によって必要ないものもありますので、詳しくは担当者の方に確認しておきましょう。

  • 身分証明書(免許証、パスポート、マイナンバーカード、保険証など
  • 住民票(役所やコンビニで取得する)
  • 印鑑(実印)
  • 引き落とし口座(クレジットカード支払い、その他オンライン決済できるかも確認。)
  • 連帯保証人に関する書類(誓約書、収入証明、印鑑証明など)

契約完了と引き渡し

必要書類が揃ったら、審査です。審査は一般的に3日~10日程で結果が届きます。
契約者や連帯保証人の支払い能力などに特に問題がなければ、無事に契約完了です。
契約日に合わせて、鍵の引き渡しを行ないます。それ以降の好きな日程で入居、引っ越しが可能です。

引っ越し、入居

引っ越し業者に荷物を運んでもらったり、自分たちで持ってきたりして、新居に家財道具が揃ったら、いよいよ新生活のスタートです。
初めて一人暮らしをする方が忘れがちなのが、水道、ガス、電気の契約です。これらを契約しなければ、引っ越ししても生活が始められません。
電気はもちろんのこと、ガスがないと料理もできませんし、お湯が出ないのでお風呂も使えません。
水道や電気は電話やネットですぐに契約可能ですが、ガスは立ち合いが必要になるので、早めにスケジューリングしておくのがおすすめです。
また、インターネット契約に関しても、工事や手続きが必要な場合は事前に申し込みしておくとすぐに使えるようになります。
特に申し込みが混み合う引っ越しシーズンの1~3月は、余裕を持って様々な準備に取り掛かりましょう。
初めての一人暮らしが気持ちよくスタートできるように、しっかりと準備を進めていきましょう。