不動産会社の正しい選び方

  • 記事公開日:2021/08/19
  • 最終更新日:2021/09/01
不動産屋の正しい選び方

今の時代はインターネットを利用すれば、条件に合ったお部屋を簡単に見つけることができます。

異なる不動産会社でも、同じ物件を取扱いしていることを多くの方が承知していて、不動産会社はどこに依頼しても関係ないと思っている方も多いようです。ただし、利用する不動産会社によって対応も違えば、初期費用が大きく変わることもあります。

ここでは、お部屋を借りるときの正しい不動産会社の選び方を、詳しく探って紹介しています。

 

不動産会社選びが重要である理由

ネット社会である今では、ほとんどの不動産会社が同じ物件情報のデータベースを利用して、お部屋探しをしているお客様に物件を紹介しています。そのため、同じ物件を複数の不動産会社が取り扱うという現象が起きています。

ただし、不動産の物件情報は常に更新されていますし、そこでしか取り扱いしていないような物件も複数あることから、選択する不動産会社によってどの物件を案内してもらえるかは変わってきます。

不動産会社の役割とは

不動産会社選びの重要性を知るには、まず、不動産会社の役割を認識する必要があります。不動産会社の仕事は、ズバリ「仲介」です。

不動産会社はただ物件を紹介するだけではなく、物件の貸主と借主を結びつける役割を担っています。また、条件交渉を行ったり、内覧に同行したり、契約がまとまれば契約書を作成して重要事項の説明もしなくてはいけません。

不動産売買を含めて、資産価値の大きい不動産を取り扱う不動産業はトラブルに巻き込まれることも多く、賃借取引でも問題が起きないように契約をまとめることが、不動産会社の大事な役目となっています。

不動産会社が賃貸契約をまとめた際に得られる対価は「仲介手数料」です。不動産売買では取引額に応じた手数料を得られることから、大きな商談をまとめればかなりの利益を出すことができますが、賃貸契約で得られる手数料は家賃の1ヶ月分が上限であることが、法律によって定められています。

同じ物件を多く取り扱う不動産会社間では、お客様の取り合いも激しいため、仲介手数料を半額に設定している会社も最近では多くみられます。利益が少なくなれば、その分接客態度にも影響が出る可能性が高くなるため、気持ちよく取引をするためにも、不動産会社選びは大事になります。

不動産会社を訪れるタイミングも大事

自分の希望に合った物件を取り扱っていて、接客態度が良い不動産会社を見つけられれば、お部屋探しの成功の確率をアップさせることができます。しかし、不動産会社の忙しい時期や時間帯にお店に訪れると、どうしても対応が悪くなってしまうので注意が必要です。

不動産会社が忙しくなる時期は、引越しシーズンである1月から3月にかけてです。特にこの時期の週末や祝日には訪問客がたくさんいるので、この時期であれば平日の午前中から午後の早めの時間を狙うことがおすすめです。どうしても時間がとれない場合は、予約をしてから来訪しましょう。

 

不動産会社選びのチェックポイント

不動産会社選びのチェックポイント

  • 立地
  • 免許の更新回数
  • 営業時間や定休日
  • 仲介も管理も手掛けている
  • ネットの口コミ
  • 内覧がスムーズにできる

上記6つのポイントをおさえて不動産会社を選べば、お部屋探し成功の確率をアップさせることができます。

立地

会社やお店がどこにあるかによっても、取り扱いしている物件は変わってきます。特に地元密着型の町の不動産会社であれば、地元の大家さんから専属で任されている物件を扱っている可能性が高いです。

また、お部屋探しをするときには、何度も不動産会社を訪問しなければいけないことがほとんどです。そうなると交通費もばかにならないため、できるだけ住まいから近い不動産会社を利用した方がお得です。

集客がしやすいという点では、1階に店舗がある不動産会社が有利です。特に駅前などの好立地であれば自然にお客さんが集まってくるので、いい意味で余裕があります。反対に、あまり人通りがない場所の2階以上にある店舗は集客が難しく、せっかく訪れたお客さんを引き込もうと強引な手を使って契約させようとするケースが目立ちます。

免許の更新回数

不動産業を営むためには、「宅地建物取引業」の免許が必要で、不動産会社ごとに免許番号が割り当てられています。

  • 東京都知事(2)第1234号
  • 国土交通大臣(3)第2345号

上記が免許番号の例ですが、()の中の数字は免許を更新した回数を示しています。免許の更新期間は5年なので、(2)であれば営業から5年以上が経過していることになり、(3)なら10年以上であると判断できます。

免許番号は、提示を求めれば確認できますし、不動産会社のホームページを見れば免許番号が掲載されています。営業年数が短いのがいけないわけではありませんが、長く営業を続けていることは信用にも結びつきます。

営業時間や定休日

不動産会社は定休日が水曜日のところが多く、営業時間は会社によって差があります。自分の都合に合わせてもらえるなら、特に定休日も営業時間も気にする必要はありませんが、できることなら自分の都合の良い曜日や時間に営業している不動産会社を選ぶことをおすすめします。

お部屋探しにはそれなりの時間が必要となり、契約も含めると幾度となく店舗に足を運ぶことになります。中には年中無休の会社もありますし、夜遅くまで営業しているところも少なくありません。

仲介も管理も手掛けている

物件の仲介だけを専門にしている不動産会社よりも、管理も手掛けている会社であれば、お部屋の事情を良く認識しています。さらに、仲介手数料以外にも管理費という収入も見込めることから、仲介手数料を値引きしてもらえる可能性も高まります。

また、管理もしているということは大家さんとも親密である可能性が高いことから、上手くいけば家賃交渉をしてもらえるかもしれません。物件の住民情報を熟知していることもメリットです。

ネットの口コミ

インターネットで何でも調べることができる時代なので、ネットの口コミも是非参考にしてください。自社のホームページでは良い口コミしか掲載されていない可能性が高いので、いろいろなSNSの評価も確認してみましょう。

自社サイトも含めて、サクラである可能性も否定できませんので、できるだけ多くのサイトやSNSを調査してみることをおすすめします。

内覧がスムーズにできる

契約を交わす前には、必ず自分の目でお部屋の中を確認しなければいけません。そうでなくても、インターネットや図面だけで見た情報と、実際に部屋の中を見るのではイメージも雰囲気も大きくが異なることがあります。

複数の物件を内覧して借りるお部屋を決める方も少なくないため、内覧をスムーズにできるかどうかも不動産会社選びの大切なポイントです。その場合、営業車をもっていて、複数のお部屋を一度に案内してくれるような不動産会社は頼りになります。

 

このような不動産会社には気をつけよう

このような不動産会社には気をつけよう

お伝えしている通りに、インターネットが普及したことにより、不動産会社同士の競争はどんどん激しくなっています。そのため、多少の嘘をついても、無理やり契約をまとめようとする不動産会社がいるのも現実です。

ここでは、取引をしない方がいい不動産会社の特徴を紹介しています。

良いことしか伝えない

不動産物件において、完璧は存在しません。家賃についても、よほどのお金持ちでもない限り、どれだけ高くてもいいという方はいません。新築物件だとしても、使い勝手も立地も含めて100%満足できるというお部屋はありません。

それなのに、物件のメリットしか伝えてくれない不動産会社は心から信用することができません。良心的な不動産会社なら、マイナス面もきちんと説明してくれます。

特に、希望する条件と異なるマイナス面でも隠して契約させようとする不動産会社には注意が必要です。良いことしか伝えてこない場合は、自分からマイナス面を見つけて、それについてストレートに質問してみましょう。それでも誤魔化そうとする場合は、すぐに見切りをつけて他の不動産会社に行きましょう。

店内が汚い

お店に中に入るまでもなく、店頭の看板や窓ガラスが汚れているような不動産会社は候補から除外した方が賢明です。見た目で汚いような場合は、良い取引ができない可能性が極めて高いです。

法令違反を気にしない

不動産業界では、不動産公正取引協議会が禁止している「激安」「掘り出し物件」「日当たり良好」「特選」などの言葉があります。店頭の旗やチラシにこのような文言が記載されているような不動産会社には注意が必要です。

接客態度が悪い

不動産会社はサービス業です。それなのに、言葉遣いを含めた接客態度が悪いのは論外です。フレンドリーに接することは構いませんが、お客様を不愉快にするような接客をするのはプロとして失格です。

来店する前に電話で問い合わせれば、接客態度は大体把握できます。良い会社は、すべてのスタッフに電話の受け応えを含む接客マナーをきちんと指導しています。

宅地建物取引士がいない

不動産会社を経営するには「宅地建物取引士」の資格が必要です。ただし、必ずしも物件を案内するのが有資格者でなければいけないわけではありません。

したがって、一概に宅地建物取引士がいない不動産会社には気をつけようとは言えませんが、普段から有資格者が店舗や社内にいないような会社には注意しなくてはいけません。賃貸契約を交わすときに重要事項説明をするためには資格が必要になりますし、資格がなければきちんと説明できないことも少なくありません。

未公開物件を強調する

やたらと未公開物件であることを強調してくるような不動産会社にも注意が必要です。確かに専任契約で独自に取り扱いしている物件を多く抱えている不動産会社もありますが、敢えて特別感を出して契約に結びつけようとする営業マンも少なくありません。

怪しいと思う場合は、案内してもらった未公開物件が他の会社でもインターネット上で掲載されていないか確認してみましょう。今では簡単に未公開物件かどうかを判別できます。

 

優良不動産会社の見極め方

優良不動産会社の見極め方

優良不動産会社であることを判別するためのポイントを、ここでは紹介しています。評判が良い会社を探して来店しても、誰が担当するかによって結果は大きく変わるため、その点にも注意が必要です。

契約を急がせない

お部屋探しを行う場合は、ネット検索をして条件に合う物件を見つけて、物件を取り扱いしている不動産会社に問い合わせることからはじめるのが今の時代の一般的な流れです。電話で問い合わせをして、すぐに来店を急がせたり、契約を迫られたりするような場合は優良な不動産会社とは言えません。

優良企業は無理な営業をかけずに、来店も契約も無理に急がせたりすることはありません。もちろん、優良物件で他にも興味をもっているお客様がいる場合は、そのことをきちんと伝えて、丁寧に事情を説明してくれます。

不動産選びの動機をきちんと聞いてくれる

やみくもに契約を急がせてくるような不動産会社は、転居の動機も聞いてくれません。聞いてくれたとしても興味がないことはすぐに分かります。

優良な不動産会社では、転居の理由が物件探しの重要なヒントになることを知っているので、動機を丁寧に尋ねてくれます。自分ときちんと向き合ってくれることを確認しましょう。

条件交渉などを嫌がらない

家賃交渉が成功する確率は極めて低いですが、大家さんとの交渉事を嫌がることなくしてくれる不動産会社は信頼できます。たとえ交渉が上手くいかなくても、どれだけお客様を満足させられるかが大事なことを、優良不動産会社であれば認識しています。

担当者はとても大事

どれだけ不動産会社の評判がネット上では良くても、結局は誰に担当してもらえるかでお部屋選びの満足度や結果は大きく変わってきます。仕事ができるかどうかはもちろん大事なポイントですが、担当者との相性も重要です。

相性が良ければ多少のミスがあっても許せますし、誠心誠意努めてくれれば時間がかかっても満足して契約を交わすことができます。自分といろいろな面で感覚が近ければ、理想のお部屋を案内してもらえる可能性も高くなります。

 

まとめ

まったく同じ物件でも、利用する不動産会社によって購入価格や買取価格は大きく異なります。お部屋を賃貸する場合は、さすがに家賃に差が出ることはほぼありませんが、礼金や敷金、フリーレントシステムなどにより、初期費用が大幅に変わることはよくあることです。

また、不動産会社によって取り扱いできる物件も異なり、大手不動産会社よりも地域密着型の町の小さな不動産会社の方が、掘り出し物件を抱えているというケースも少なくありません。もちろん、会社によって接客態度には違いがありますので、気持ちよく取引するためにも、どの不動産会社を選択するかは大きな問題です。

ここで紹介しているような、気をつけるべき不動産会社や優良不動産会社の特徴を事前に頭に入れておいて、担当者の重要性も理解しておけば、正しい選択ができること間違いなしです!