賃貸物件の仲介手数料は無料にできるの?

賃貸仲介手数料無料1

新生活をはじめるにあたり、引越しをお考えの方も多いと思います。アパートやマンションを借りるときには、家賃の他にも敷金や礼金がかかることは知っているかもしれませんが、仲介手数料が発生することをご存知ない方もたくさんおられるようです。

ここでは、仲介手数料を無料にできるかということに焦点をあてて、仲介手数料がかかる理由や、賃貸物件を借りるときに注意しなければいけないことなどを詳しく探って紹介しています。

仲介手数料は不動産会社の利益

そもそも仲介手数料が何かといえば、その字の通りに仲介したことにより得られる手数料のことです。気になる物件を紹介してくれた仲介業者に対して支払われるお金で、仲介業者とは主に不動産会社のことを指します。

つまり、仲介手数料は不動産会社が得る利益のことで、宅建業法によって「家賃の1ヶ月分+消費税」が上限と決められています。例えば、不動産会社が契約者から得られる仲介手数料は、20万円の部屋を契約した場合は22万円が上限となります。

 家賃の1ヶ月分(20万円)+消費税(2万円)=22万円

ネットで住みたいアパートやマンションの部屋を探して、問い合わせ先として書かれていた業者に電話をして、そこに出向いて契約書にサインしただけで、不動産会社に20万円ものお金が入るの?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、不動産会社は大家さんから預かった物件を成約に導くために、広告を出したり人件費をかけて営業をしたり、入居者と大家さんとの取引を円滑に行うためなどに多くの労力を使っています。

20万円と聞くと儲けすぎでは?と思うかもしれませんが、家賃が3万円や5万円のときなど、労力に見合わないケースもあります。

仲介手数料を無料にできる理由

入居者が仲介手数料を無料にできるのか?という答えは、「イエス」です。なぜなら、仲介手数料は、入居者と大家さんの両方から受け取ることができるからです。

不動産会社は法律で仲介手数料を家賃の1ヶ月分しかもらえないことが決められているため、その分を大家さんから徴収できた場合は、入居者からは強制的に1円も受け取ることができなくなり、必然的に入居者側の仲介手数料は無料になります。

仲介手数料が無料になるのは大家さんが早く入居者を入れたいから

仲介手数料の一般的な金額は、家賃の0.5ヶ月~1ヶ月が相場となっています。賃貸物件を探していると、「仲介手数料無料」や「仲介手数料半額」または「仲介手数料全額キャッシュバック」などという文字を目にすることもありますが、それは大家さんが仲介手数料を負担しているからです。

どうして入居者から受け取ることができる仲介手数料を、わざわざ大家さんが支払うの?という疑問を持つ方も多いと思いますが、その理由はそうしなければ空室を埋められない事情があるからです。

たとえば、その部屋だけ全然日が当たらない、周りに新しいマンションが建って長い間空き部屋になっている、駅から遠くて全然人が入らないなど、条件的にあまり良くない部屋に「仲介手数料無料」物件が多いのが現実です。

家賃の値引きができない代わりに仲介手数料を無料に

入居者側からすれば、「空き部屋を早く埋めたいなら家賃を下げればいいのに」と安易に考えてしまいますが、事件や自殺が起きて、特定の部屋だけが事故物件になった場合は、その部屋の家賃を下げることはできますが、そうでもなければ同じ建物内で1部屋だけの家賃を値引きすることはできません。

なぜなら、値引きしたことが他の入居者に知られると、高い確率でクレームが入って、すべての部屋の家賃を下げなければいけなくなる恐れもあるためで、容易に家賃を下げる対応をとることはできないようになっています。

仲介手数料無料物件を借りるときの注意点

自分が借りたい部屋が、たまたま仲介手数料無料で借りられたという場合は何の問題もありませんが、最初から仲介手数料無料の物件にターゲットを絞って部屋探しをすると、落とし穴も待っているので注意が必要です。

前記した通りに、仲介手数料無料物件の多くが、大家さんが早く空き室を埋めたい物件です。すなわち、それらは事故物件ではないとしても、何かかしらの不都合がある可能性が高く、初期費用を少しでも抑えたいという想いが強すぎると、別の大切なことを見落としてしまい、契約を交わして間もなく後悔するということが多く見られます。

また、仲介手数料を無料にすることにこだわり過ぎると、部屋を借りるためのトータルコストが高くなってしまうケースもあります。

家賃の値引きは難しいとしても、敷金や礼金を安くしてもらうことも可能で、たとえ賃貸契約にかかる諸経費のすべての値引きに失敗したとしても、引越し代や家財道具を購入する費用を抑える方法もあります。

例えば、遠方の仲介手数料無料物件を借りるよりも、近場の仲介手数料が1ヶ月分かかる部屋を借りた方が、引越し代を安く抑えることができますし、仲介手数料無料物件を探すよりも、家具付きの部屋を見つけた方が、トータルコストを大幅に軽減させることが可能です。

仲介手数料無料物件の探し方

仲介手数料は、仲介業者である不動産会社の報酬なので、入居者か大家さん、もしくは両者で仲介手数料を支払わなければいけません。

しかし、アパートやマンションの部屋を借りる際には、絶対に仲介業者を通さなければいけないという法律はないため、直接物件の貸主である大家さんと賃貸契約を結べば、仲介手数料を支払う必要はなくなります。

そのような都合の良い物件をどうやって見つければいいの?と思う方も多いかもしれませんが、実はインターネット上にはそのような物件を探す専用サイトが用意されています。

裏技としては、自分が住みたい物件を見つけたら、管理員さんやそこに住む住人に声をかけて、直接大家さんを紹介してもらう方法もあります。このときに、管理人さんが大家さんであったり、大家さんが当該物件に住んでいれば、スムーズに契約が進む可能性が高くなります。

不動産会社の自社物件を探す

大家さんと直接契約すると、仲介手数料を無料にすることができますが、不動産会社が物件の所有者であった場合も、この原理は活かされます。

もちろん、人気物件の場合は、わざわざ徴収できる仲介手数料を無料にする必要はありませんが、簡単に入居者が見つからない物件だと、最初から仲介手数料を無料にしていなくても、交渉次第で無料や半額にすることは十分に可能です。

その場合のコツとしては、引越しするかなり前から情報収集をはじめて、長い期間空き物件になっていた部屋を狙うと、交渉が成立しやすくなります。

まとめ

賃貸物件を借りるときにかかる仲介手数料は、主に仲介業者ある不動産会社の報酬にあたるものです。仲介手数料の上限は、家賃の1ヶ月分+消費税で、大家さんから受け取ることもできるため、入居者は仲介手数料を無料にできるケースもあります。

ただし、仲介手数料を無料にするばかりに気をとられて物件探しをすると、本当は住みたくなかった物件を契約することになってしまったり、別の諸経費が知らないうちにかさんでしまって、結局損をしたということにもなりかねませんので、その点には十分に注意しながら、物件探しを進めてください。