【初心者必見!】売買されやすい土地の特徴とは?

  • 記事公開日:2017/06/01
  • 最終更新日:2020/01/30

一戸建てやマンションの売買と違い、土地の価格は国税庁の路線価が基準となっています。もちろん周辺の売買実績や売り主の意向もありますが、明確なガイドラインがあることで、掘り出し物のような価格は少なくなります。それでも安いのは、売れにくい土地です。

売れにくい土地が悪いわけではなく、工夫次第で住みよい家を作ることができます。それでは、万人が欲しがる、売れやすい土地というのはどのようなものでしょうか。

まずは、土地の相場について知っておく

一戸建てやマンションなどの物件は、売り主の意向と相場で決定されます。土地の価格は、国税庁が公開している「路線価」というものをベースに、売り主の意向・需要・相場などで決定されます。例えば国道を挟んで海側と山側では、同じ面積でも人気のある海側のほうが価格が高くなり、百万円単位で差が出てしまうことも。

同じブロックでも北側の場所は安くなり、日当たりが良い南側は高いなど、日照条件や周辺道路の状態、周辺環境の充実度や土地形状などにより、相場は大きく左右されます。また、良い条件が揃っていても、広すぎると高くなってしまい、買い手がつかないということもあります。そんなときは分割で売買されたり、価格を下げて売れやすくしたりします。

売れやすい土地の特徴とは

重視される点はいくつかあります。「整形地」と呼ばれる正方形や長方形などは、広さを有効活用できるので、人気がある場所です。変形した場所でも、工夫次第で住みやすい家を建てられますが、どうしても価格が安くなりがちです。買い主から見ると、逆に価格が魅力となります。

南側が道路に面した場所は、日当たりが良く通風も良いので需要が高いです。北側が住宅密集地だと、湿気がこもって建物が痛む可能性があるので、注意が必要です。また、狭すぎず、広すぎない、一戸建てを建てやすい広さが、売れやすくなります。広い土地は、分割して販売できるくらいなら問題はありませんが、狭い場所は出入りのしやすさや3階建てが可能な場所か、などがポイントとなります。

初心者が知っておくべき売買契約の知識とは

土地の売買で大きく違うのは、買いたい土地が決まったら提出する、「買付証明書」というシステムです。買い主側から売り主側に「この土地を買いたい」という意思を表明する書類で、個人間でも仲介業者を通していても必要となります。この買付証明書が売り主に受理されれば、物件購入権利を手にすることができます。

人気の物件では、受理された順に交渉する権利が発生するので、権利だけでは契約できません。買付証明書に法的な拘束力はないので、売り主が「売らない」といえば無効ですし、買い主の気が変われば撤回することも可能で、違約金などは発生しません。それ以外の流れは、一戸建てやマンションの売買と同様で、仲介業者が売り主と買い主の間に立ち、契約を進めていきます。

まとめ

土地の売買は、条件が良い場所はどんどん売れていきますが、条件が難しい場所は建物がない分だけ、ますます苦戦を強いられます。けれど、工夫次第で住みやすいスペースはいくらでも作れます。発想を転換すれば魅力的に変えられるのが良い点なので、協力的な不動産会社に依頼できれば、難しい条件の場所でも、買い主が見つかるでしょう。買い主側も柔軟な発想で、不動産会社の提案を聞くことができれば、想像以上に安く、住みよい家を手に入れられるかもしれません。