東京で一戸建てを持つには?年収の目安と価格相場について解説

  • 記事公開日:2022/04/04
東京一戸建て年収

東京で一戸建てを持つのに必要な年収を、価格相場から調査しました。
東京は都内の中でも地域によって価格相場が異なるのが特徴なので、住みたいエリアによって一戸建ての相場は大きく変わります。
年収が高くないと買えないのでは?と不安に感じている方は、是非参考にしてみてください。
新築・中古物件共に価格相場をあげているので、自分の条件に合う物件相場が見つけられるかもしれません。

東京の一戸建て相場は?

東京の一戸建てにかかる費用相場について解説します。
東京は地区によって土地代が大きく異なります。
新築・中古共に一戸建てを購入する際の平均相場を見ていきましょう。

首都圏の費用相場

2020年の住宅金融支援機構のデータを元に、土地付き注文住宅の首都圏と全国の費用相場を比較してみましょう。
全国の平均購入額は、「4,397万円」です。
それに対し、首都圏では「5,162万円」が相場となります。
東京は全国から比べると約800万円一戸建ての金額相場が高い傾向にあります。

これだけ一戸建ての費用相場に差が生じるのは、地価価格の違いです。
首都となる場所は、他の地域と比べると全体的に土地の価値が高いです。
特に首都圏の中でも東京は地価価値が高い場所が多いため、全国的に見ても一戸建ての総額が高くなります。

出典:https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf

東京都の平均土地代

東京都の平均土地代は、東京都全域で「380.900円/m2」、東京の中でも人気が高い都心5区、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区は「1,432、000円/m2」です。
また、多摩地区全域となると「198,900円/m2となり、東京の中でも区域によって土地代の平均価格が異なるのがわかります。」

一戸建ては土地代によって購入金額が大きく変わるため、東京の中でもどこに拠点を構えるかで必要な金額が異なります。

新築戸建ての平均価格

続いて、東京の新築戸建ての平均価格を見ていきましょう。
2021年のLIFULL HOME’Sの調べによると、東京は区内によって平均価格が変わります。
最低価格1,800万円~59,800万円と平均価格はエリアによって幅広いです。

  • 江戸川区 1,800万円~
  • 墨田区 2,280万円~
  • 葛飾区 3,280万円~
  • 足立区 3,560万円~
  • 世田谷区 5,180万円~
  • 品川区 6,680万円~
  • 文京区 6,980万円~
  • 目黒区 7,680万円~
  • 渋谷区 18,990万円~
  • 港区 26,990万円~

出典:https://www.homes.co.jp/kodate/shinchiku/tokyo/city/price/

一番安い江戸川区と港区では、一桁変わるほど金額が離れています。
東京23区や人気の地区になればなるほど金額が上がっていくのがよくわかります。

中古戸建ての平均価格

中古戸建ては新築戸建てと比べるとお手頃な価格となっています。
新築だと手に届かない物件でも、中古戸建てならば予算の範囲内で自分の希望条件に合う物件を手に入れられる可能性が出てきます。

下記で紹介しているのは、LIFULL HOME‘Sで2022年3月から過去3ヶ月で実際に掲載された物件の平均価格を元に集計されたデータです。
そのため、新築一戸建てとは異なり最低価格から最高価格に幅がなく、実際に購入できる金額のため、参考になります。

  • 江戸川区 4,299万円
  • 墨田区 5,281万円
  • 葛飾区 4,037万円
  • 足立区 4,240万円
  • 世田谷区 7,838万円
  • 品川区 9,074万円
  • 文京区 9,724万円
  • 目黒区 10,195万円
  • 渋谷区 11,238万円
  • 港区 15,557万円

出典:https://www.homes.co.jp/kodate/chuko/tokyo/city/price/

新築一戸建ての金額相場が安い順そのままに記載すると、中古の場合は金額の安い順番が異なります。
区によって新築と中古で大幅に金額が異なるところもあれば、あまり変わらないところもあります。
ただ、金額で比べると新築の方が安く感じられるものでも、新築一戸建ては物件によって金額幅がかなり広いので必ずしも新築の方が安いとは限りません。

相場を参考に、新築にするか中古物件にするか決めるのがいいでしょう。
価格の安さも基準の一つではありますが、そのほか自分の望む条件に当てはまる物件であるかどうか、条件に対して優先順位がどうであるか、をしっかりと考える必要があります。

一戸建て購入者の平均年収を調査!

住宅金融支援機構の調査によると、一戸建て購入者の平均年収は全国で634.9万円、首都圏では710.3万円という結果が出ました。
首都圏は全国と比べて平均土地代が高いため、一戸建ての購入金額も全国より高くなっています。
そのため、購入者の平均年収も全国と比べると高くなっていると考えられるでしょう。

では、自身の年収から購入できる物件を考えるにはどうすればいいのでしょうか?
一戸建ての物件を購入する際、全国平均では年収倍率7.4倍の物件を購入していることがわかりました。
首都圏では、年収倍率7.9倍の物件を購入している方が平均的というデータが出ています。

首都圏で物件購入を考えている方は、自身の年収×7.9をすると予算が出せます。
いくらくらいの物件を購入すればいいのか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

年収600万円で購入できる物件は?

年収600万円の場合、首都圏ではどの区域の物件が購入できるのか計算してみましょう。
年収600万円×7.9となるため、4440万円の物件が購入できると予測されます。
首都圏で4740万円までの物件は、江戸川・墨田・葛飾・足立区の物件が選べるでしょう。

年収800万円で購入できる物件は?

続いて、年収800万円の場合、年収倍率7.9をかけて計算すると6320万円の物件が購入できることがわかります。
区域で考えると、購入できるのは江戸川・墨田・葛飾・足立・世田谷区となります。
年収600万円と800万円では、区域に差はありませんが、1,600万円分物件にあてられる金額が上がるため、視野が広がるでしょう。

人気の都心5区購入に必要な年収は?

人気の都心5区で一戸建てを購入するためには、どれくらいの年収が必要になるのでしょうか?
都心5区それぞれの平均購入金額から計算してみましょう。

区域 平均購入金額 年収
港区 25,990万円 3289万円
千代田区 14,777万円 1,870万円
中央区 9,980万円 1,263万円
渋谷区 8,980万円 1,136万円
新宿区 5,180万円 655万円

LIFULL HOME’Sとat homeの購入金額を元に、必要な年収を算出しました。
新宿は都心5区の中でもお手頃な価格となっております。
しかし、都心5区は基本的に年収1,000万円以上なければ購入するのは難しいでしょう。

港区となれば、3,000万円以上が必要となるため、中々の年収が求められます。
ただ、年収は世帯年収として計算されるため、夫婦合わせて1,000万円達成すれば購入できます。
貯金をして頭金を準備したり、区域の中でも比較的安いものを選んだりなどすれば、手に入れられる可能性も高まるでしょう。

出典:https://www.athome.co.jp/kodate/souba/tokyo/

東京の一戸建ては費用がかかる!

東京で一戸建てを購入しようと考えると、かなりの費用がかかることがわかりましたね。
特に便利な東京23区で新築一戸建ての購入を考えると、1,000万円以上の年収が必要だとわかりました。
夫婦共働きの場合は、二人で年収の総額となるため購入できる物件の幅は広がるでしょう。

また、東京の一戸建てでも場所や物件によってかかる費用は様々です。
26,990万円~の購入が平均の港区と、1,800万円~購入できる江戸川区を比べるとわかりやすいように、区によって必要予算は異なります。
できるだけ費用を抑えたい方のために、費用を抑えた選び方のポイントを解説していきます。

費用を抑えるために東京でも地価が安く住みやすい区を探そう

マイホーム購入費用を抑えるには、東京の中でも地価価値が安い区を探すのが一番です。
ただ、ひとえに地価が安い場所を探すと言っても、その購入費用面だけを気にすると理想の物件探しは難しくなり、いざ住みはじめてから色々と不満が出てくることもありえます。
では、どうやって費用を抑えつつ将来的に満足できるマイホームを手に入れられるのでしょうか。
まずは、ご自身とご家族が住みやすい場所を探すためには、理想のライフプランから必須条件を考えるのが重要です。

  • 子育て環境は整っているか
  • 教育施設が揃っているか
  • 駅からどれくらいの距離がいいか
  • 商業施設は充実しているか
  • 電車か車どちらがメインか
  • 自然から近い場所がいいのか

などなど、様々な条件から理想のライフプランに合う条件を選んでいきましょう。
例えば、自然が豊かな場所で子育てをしたい人と、商業施設や駅が近くてとにかく便利な場所がいい!という方では、選ぶ場所は大きく異なります。

このように、条件を選んだ後、今度は何を一番に優先したいのか?を考えながら、ご自身のご家族にとって住みやすい場所を絞り込んでいくと、区は絞り込みやすいです。
理想に合致した中で、特に費用を抑えられる区を絞り込んでいけば無理のない範囲で理想にあった物件を見つけやすくなります。

費用を抑えるため、仲介手数料無料物件を探す

続いて費用を抑えるためには、一戸建て購入時にかかる費用を減らすのがいいでしょう。
ローンを組む年数を短くしたり、頭金を増やしたりすれば総合的な費用は減らせます。
しかし、一月辺りの負担額や一時的な負担額が増えるため、中々難しい問題です。

かかる手数料を減らすことを考えると、注目したいのが不動産会社に支払う仲介手数料です。
賃貸物件を借りる際にも支払った方も多いと思いますが、この仲介手数料は物件の金額が上がれば上がるほど高くなります。

例えば、東京の中でもかなり安い2,600万円の物件を購入した場合、仲介手数料は92万4,000円かかります。
仲介手数料だけで約100万円がプラスされています。
港区など東京23区となれば、仲介手数料の金額だけで総額がかなり上がるのがお分かりになるでしょう。

仲介手数料は上限が決まっていますが、金額は不動産会社によって様々です。
仲介手数料を抑えるには、仲介手数料の金額が安い不動産会社を選ぶのがおすすめです。
ご自身が気になった物件は様々な不動産会社に掲載されている場合が多いので、選ぶならば仲介手数料がそれほどかからない不動産会社を選んでみてください。

仲介手数料半額などの不動産会社はいくつかありますが、その中でも株式会社REALは、お客様本位のお家探しをモットーとしており、売買にかかる仲介手数料はすべて無料で行っています。
ご自身が気になる物件があるかどうか、一度相談してみるといいでしょう。
東京における仲介手数料無料不動産会社ランキング

まとめ

東京都内で一戸建てを購入する際の費用相場と、必要な年収について解説してきました。
東京は全体的に地価価値が高く、全国的に見ても平均相場が高いことがわかりました。
東京都で新築一戸建てを購入するには、費用はかなりかかります。

憧れの一戸建ての購入を検討されていた方は、総額から自分の年収と比較して、無理なく購入できる物件選びが必要です。
中古物件や地域を絞るなど費用を抑えた選び方のポイントを参考にしながら、夢のマイホームを手に入れてください。
一戸建ての購入は、大きな買い物となるため焦って決めずに、まずは理想の条件を考えながら、じっくりと物件探しをしていきましょう。