東京で駐車場を作る場合の仲介手数料

  • 記事公開日:2017/08/09
  • 最終更新日:2020/01/30

東京で土地を購入して有効活用したいと考えたことはありませんか?有効活用の一つとして候補に挙がるのが駐車場の経営です。一見マンションやアパート経営よりも資金がかからず、管理もとても楽な気がしますが、本当のところはどうなのでしょうか?どうやら、大変なことも多いようです。ここでは駐車場経営の内情について、いろいろと見ていくことにしましょう。

駐車場も立派な不動産

土地を購入して駐車場を作ろうとお考えの方もいらっしゃると思います。一昔前は土地を持っている人の多くがアパートを建てて収入を得るのが一般的でした。しかし、多額の建築費がかかる上、メンテナンスや管理のわずらわしさから、今ではアパートやマンションを建てるよりもパーキングを作ろうと考える方が増えてきているのだそうです。
確かにアパートやマンションと違って駐車場は整地するだけですから、初期費用をグッと抑えることができます。さらに、将来的にその土地に建物を建てることになったとしても、すぐに建築することができます。そしてメンテナンスや管理もそれほど面倒ではありませんから、ご年配の方でも比較的簡単に経営をすることが可能というメリットもあります。

特に東京は圧倒的に駐車場が不足していますから、駅近の駐車場は需要が多い上、駐車料金も高額に設定することができます。アパートやマンションの場合は東京と言っても空き室のリスクが常に付きまといますが、パーキングならば安定した収益を見込むことができます。これは東京ならではのメリットと言えるでしょう。
もし地方ならば、一戸建てを持っている人が多いため需要がそれほどないことも考えられます。立派なパーキングを作ったはいいけれど、結局借り手が見つからずにやめてしまったという話も聞きます。このように考えてくると、東京の駐車場も立派な不動産であると言うことができます。
しかし、もともと土地を持っている方はともかく、これから土地を買ってパーキングを経営する際には、まず不動産屋から土地を購入する必要があります。そして、その際には物件の売買と同じように、仲介手数料が発生します。次は、この手数料がいくらかかるのかについて見ていくことにしましょう。

土地を購入した場合の仲介手数料はどのくらいかかるのか?

駐車場にするための土地を購入した場合の仲介手数料は、購入する不動産屋が売り主である場合には発生しません。これは、建物を購入する場合と同じです。
仲介手数料を絶対に支払いたくないという方は、売り主の不動産屋と売買すると良いでしょう。しかし、土地や中古住宅の場合は個人が売り出すことが多く、間に不動産屋が入っていることがほとんどですので、多くのケースで仲介手数料がかかってきます。
仲介手数料については法律で上限が定められています。と言ってもそれは決して少額ではありません。例えば1000万円の土地を購入した場合は30万円プラス消費税24000円、合計324,000円をを業者に支払う必要があります。
これは、法律で400万超の不動産にかかる仲介手数料が3パーセントと決められているためです。しかし、3パーセントというのはあくまで法律の上限です。中には手数料を半額にしたり、無料にしてくれるところもあります。また、業者が非課税の場合は、消費税はかかりません。
土地の価格に比べたら安い値段ですが、東京の土地はどこも高額なものが多いため、課税か非課税かによる違いも大きなものとなってきます。そのほかにも、整地するための工事代金もかかります。土がむき出しの駐車場よりもアスファルトの方が当然人気がありますから、まず雑草を刈ったり土を取り除いたりする必要もあります。
そして業者に頼んだ場合は、重機を搬入する費用や人件費などもかかってきます。駐車場を作る費用については、土地の広さによっても違ってきますので、心配な方は不動産屋に相談してみることをおすすめします。また、ネットから、舗装工事を請け負っている会社に見積もりを依頼することも可能です。

土地の維持も意外と大変

さらに、維持も意外に大変なことがあります。まず最初に税金です。当然、駐車場にも税金が課税され、固定資産税と都市計画税です。広ければ広いほど、当然税金は高くなります。アパートやマンション経営の場合はこれらの税金が減額されるメリットがありますが、パーキングの場合は減額されないため、毎年満額をきちんと払う必要があります。
ちなみに、消費税は土地にはかかりません。
次に管理費です。料金の徴収などの管理を業者にお願いする場合は、当然のことながら管理費を支払う必要があります。そして、機械式だった場合には定期点検や部品交換などの必要が生じます。一般的に機械式装置の耐用年数はおよそ15年と言われているので、それを目途に全面的に改修する必要も出てきます。
機械式の装置を全面的に取り換えるには、おおよその目安として一台につき100万から200万かかると言われています。狭い土地でも効率的に多くの車を収納できるので、機械式駐車場を設置しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、予想外に維持費がかかることも念頭に置いておかなくてはならないでしょう。
もし定期点検を怠って事故が起きてしまったら、取り返しがつかないことになってしまいますから、メンテナンス費用を削ることはできません。また電気料金がかかることも忘れてはなりません。東京と言っても中には暗い路地裏のパーキングもあります。安全のためには夜間のライトが欠かせないわけですが、これらの電気料金は意外に費用がかかります。
さらに安全性を高めるために、防犯カメラを設置する場合もあるでしょう。その場合はさらに電気代が跳ね上がることになります。一見、駐車場経営はコストを抑えられる魅力的な土地活用ですが、維持費をきちんと払っていけるのかどうかも大切なポイントとなってきます。

まとめ

有効な土地活用の方法として人気が高い駐車場経営ですが、土地を購入してから作る時よりも、その後のメンテナンスが想像以上に費用が掛かり大変だということがお分かりいただけたでしょうか。確かにアパートやマンション経営に比べれば初期費用は安く抑えられますが、その後の維持費を考えると、果たしてどちらがお得なのかは一概には言えないという印象です。土地活用について相談に乗ってくれる不動産屋や銀行などもありますから、気になる方は一度相談されてみてはいかがでしょうか。