不動産の売買契約の仕組みは?仲介手数料は必要?

  • 記事公開日:2017/05/09
  • 最終更新日:2019/07/26

不動産を売買したいと考えている方は、どのような考えを持って契約に望むべきなのか。どのような注意点があるのか。仲介手数料は安くならないのか。といったことを知りたいと思っている場合も多いでしょう。ここでは、そういった観点から不動産物件を売買する際の注意点などを紹介していきましょう。

不動産売買契約の基本的な考え方とは?

建物を売買することになった場合、基本的には不動産会社と契約をする必要があります。個人で売ることも可能ではあるのですが、そう簡単に買い手が付くことは考えられませんし、法的な問題も出てきたりするので、素人では現実的に難しい傾向にあります。ですので、一般的には不動産会社を仲介手数料を支払って利用することになるでしょう。もちろん買い手側も不動産会社を利用しなければ、売り手側を見つけることは難しいと思われます。

また、不動産会社を利用することで契約条件の交渉、売買契約の締結、登記事項の変更、といった個人では難しい手続きも引き受けていただけます。そういったことから、不動産を売買する場合は不動産会社に仲介してもらったほうが、お互いにとって良い契約を結ぶことができるようになるのです。

瑕疵担保責任とは?

売り手側は、不動産会社を通して不動産物件を売却してもらうことになるのですが、仲介手数料の支払いはもちろんのこと、他にも瑕疵(かし)担保責任といった大きな責任を持つ必要があります。

どんな責任なのかと説明をしますと、まず、瑕疵というものは欠陥のことを言い、不動産物件を売却するにあたって、売り手側は買い手側に対し、なるべく問題の無い物件を売らなければならないといった責任があるのです。例えば、水漏れ、シロアリなど害虫の被害、その他にも建物に関する欠陥があった場合は、基本的にはリフォームなどをしてから売却しなければならないといった決まりがあります。

もしも、これらの瑕疵があることを隠して売却後に分かった場合には、買い手側は売り手側に対して、損害賠償金を請求することが可能となっています。

このように、売り手側としても売却をしたい不動産物件に関しては、瑕疵に対しても注意が必要になるので覚えておきましょう。

売買契約の際に仲介手数料は必要?また無料にはなる?

不動産会社が関与して、売り手側、そして買い手側が契約を結ぶことになった際には、不動産会社には仲介手数料を支払う必要があります。

そこで、基本的には売り手側が契約した不動産会社、買い手側が契約した不動産会社は違う会社ということが多いでしょう。ところが、売り手側と買い手側が、同じ不動産会社だけで契約を結ぶことも現実的にはありえます。そうすると、その不動産会社だけが売り手側と買い手側の両方から仲介手数料をもらえることになります。中には、そういったことを当たり前にしてしまう不動産会社もあります。

そのようなところでは、仲介手数料無料との広告を出していることが多いのです。ですが、仲介手数料無料の物件は少ない場合も多いです。それから瑕疵の報告もされずに契約を急かされる場合もありますので注意してください。

まとめ

このように、不動産会社を利用する場合には、瑕疵担保責任といったものと仲介手数料といった知識が必要になります。また、不動産会社の情報に関しても、しっかりと調べる必要があるのです。不動産会社の会社概要を調べ、地方自治体の知事、または国土交通大臣からの免許の番号が記載されていない不動産会社は、間違っても利用しないようにしてください。

仲介手数料無料といった物件に関しても、安く購入できるメリットはありますが、デメリットもありますので、買い手側としても、しっかりとした知識を持つ必要があるでしょう。