部屋を賃貸するときの裏技と注意点

  • 記事公開日:2020/05/20
  • 最終更新日:2021/09/01
賃貸裏ワザ

これまで何度も賃貸物件の契約手続きをした経験がある方なら、ある程度の知識を身に付いている可能性は高いですが、はじめて部屋を賃貸する場合は、分からないことばかりで、契約した後で失敗に気づくことはよくあることです。

部屋を賃貸する際には、一般的に家賃の5~6カ月分の費用がかかると言われていて、引越しには大金が必要になりますので、部屋選びを間違えたからといって、簡単にやり直すことはできません。

ここでははじめての部屋探しで失敗しないための注意点や、覚えておくべき裏技を紹介しているので、これを読めば確実に後悔する確率を下げることができます。部屋探しに成功できることを願っております!

不動産会社を上手に選ぶコツ

現在では引越し先が遠方だとしても、インターネット上にある不動産情報サイトを活用すれば、日本全国どこの賃貸情報でも簡単に入手することができます。

もちろん、利用したい特定の不動産会社があるなら、その会社のホームページ上でも賃貸情報を閲覧することも可能で、不動産情報サイトでは、1つの部屋に対して複数の不動産会社が同時に募集を出している場合がほとんどのため、その中から自分で問い合わせ先を選択しなければいけません。

「同じ部屋ならどの不動産会社を選んでも一緒だろう」と考えて、適当に問い合わせ先を選ぶ方も多いわけですが、選択する会社によって部屋探しの結果が大きく変わってしまうこともよくあるのが現実です。

例えば、同じ部屋なら家賃が変わることはほぼありませんが、敷金や礼金や仲介手数料の額が異なるケースはよくありますし、特定の不動産会社だけがフリーレントサービスを実施している場合もあります。

また、希望した部屋を内覧して気に入らなかった場合は、その他にも多くの物件を抱えている不動産会社であれば、条件が類似した部屋を複数紹介してもらえる可能性が高いですが、抱える物件数が少ない小さな会社だと、他に紹介してもらえる部屋がなく、再び手間暇かけて一から部屋探しをすることを余儀なくされてしまいます。

不動産会社選びで迷った場合は、複数の会社に問い合わせたり訪れてみることで、担当の営業マンの応対も、取扱している物件の数や傾向も判断できるので、遠慮しないでできるだけ多くの会社に連絡することをおすすめします。

アパートやリノベーション物件も狙い目

賃貸物件を探すときには、必ず人それぞれが部屋や建物に望む条件やこだわりがあります。家賃は誰もが部屋探しで最も重視するポイントですが、女性で一人暮らしをはじめる場合は、防犯面を気にする方が多く、建物の築年数にもこだわる方はたくさんいらっしゃいます。

防犯面を意識すると、どうしてもマンションに特定して物件探しをしてしまうようですが、築浅のマンションになると、家賃も高額になる可能性が高くなるため、家賃を抑えて防犯面の条件も満たせて、築浅物件に住みたいのであれば、アパートやリノベーション物件が狙い目となります。

アパートのメリット

アパートと聞くとボロボロの汚い建物をイメージする方も多いようですが、最近ではオートロックや防犯カメラなどを備えたセキュリティ性の高いアパートも増えていて、女性専用のアパートも、東京などの都市部ではたくさんの物件を見つけることができます。

アパートには木造建築の建物も多く、建築費用も抑えられる分、鉄筋コンクリート造りのマンションよりも家賃が低く設定されている物件が多い点も大きなメリットです。

リノベーション物件のメリット

リフォームという言葉は、ほとんどの方が理解していると思いますが、リノベーションとは部屋全体を一度スケルトン、もしくはそれに近い状態にして、前の部屋とは間取りからガラッと変えてしまう工事のことで、建物は古いままでも、部屋の中は新築と遜色なく仕上げることができます。建物の外壁も、塗装や張替えすることで、全体を新築のように変身させることができます。

リノベーション後はセキュリティ性を高めている場合も多く、工事前よりも多少家賃はアップしていても、新築に比べると割安で借りられる物件が大半となっています。

距離や周辺環境は必ず確認しよう

賃貸裏ワザ2

賃貸契約を交わす際には、必ず内見をする義務がありますが、土地勘のない場所へ引越しする場合は、インターネットで検索した物件情報をそのまま鵜呑みにして契約してしまう方が多いです。

これが部屋選びで失敗してしまう方の大きな特徴で、不動産情報サイトで得た物件情報は、100%正しいわけではありません。

この点も不動産選びを慎重に行うべきことに大きく関わっていて、多くの部屋を抱える不動産会社では、一つひとつの物件の情報をすべて把握していないと思っていた方がいいでしょう。

例えば、たくさんの物件を抱えている大手不動産会社に入社したばかりの新人社員が、一人で複数の物件を担当させられたとすると、能力にもよりますが、物件の情報管理だけでも頭がパニックになってしまう確率は高いです。

IT社会の現在では、駅から物件までの距離はネット上のマップなどを使って割り出しているケースが多く、物件の周辺情報も最新のものに更新されていなければ、古いままとなっています。

したがって、部屋探しをしている方は、最初から駅からの距離や周辺環境の情報は間違っている可能性が高いことを承知して、内見のときには部屋の中の設備や広さや間取りなど含めて、しっかり確認することを心がけておきましょう。

検索時のチェックのつけすぎには注意しよう

不動産情報サイトを利用することは、自宅にいながら全国どこも部屋でも見つけることができるという大きなメリットがありますが、検索時に条件を絞り過ぎると、自分にとって最適な物件を見逃してしまう危険性もあります。

情報サイトで物件探しをするときには、「家賃」「築年数」「間取り」「駅からの距離」「地域・路線」などと絞って物件を選択できるようになっていて、その他にも「2階以上の部屋」「エアコン付」「ウォシュレット付」「TVモニタホン付」「ディスポーザー付」「オートロック」など細かい条件にチェックを付けて検索可能ですが、チェックを付けすぎることにより、せっかくの理想の部屋が条件から省かれてしまう可能性を高めてしまいます。

例えば、TVモニタホン付やエアコンやウォシュレット付などは後付けもできますし、そもそも不動産会社側のミスで、条件面が間違っているケースもあります。

したがって、上手に自分に合った部屋を見つけるには、絶対に譲れない条件だけにチェックを入れて、家賃や築年数や駅からの距離なども含めて、最初はかなり条件の幅に余裕をもたせて、閲覧しなければいけない物件数が多過ぎる場合は、徐々に範囲を狭めていく方法をとりましょう。

敷金・礼金0物件に注意しよう

賃貸物件探しをするときには、家賃が大きなポイントになりますが、契約時に必要になる家賃以外の諸費用は、部屋を借りる際の大きなネックになります。

家賃以外に大きなウエイトを占める費用が、「敷金」「礼金」で、一般的には敷金は家賃の1~2ヶ月分、礼金は1ヶ月分で、契約時に支払わなければいけない前家賃と合わせると、家賃の3~4ヶ月分の費用が必要になってしまいます。

これに不動産会社へ支払う仲介手数料や鍵の交換費用や保証料や保険代を含めると、家賃によっては一般の方が部屋を借りる場合でも、100万単位のお金が必要になります。

そこで、賃貸物件を検索していると、良く目にする「敷金・礼金0物件」に絞って部屋探しをする方もいるわけですが、このような物件には落とし穴もあるので注意しなければいけません。

そもそも人気のある物件なのに、わざわざ初期費用を安くする必要はなく、このような物件の多くはなかなか借り手が見つからない不人気物件となっています。

人気がある物件だった場合でも、退去時の修繕リスクや家賃リスクに備えた敷金がない場合は、それがない分退去時や入居時に高額なクリーニング代などの別の費用を請求されるケースや、その分を家賃に上乗せされていることも考えられるので、安易に得した気持ちにならないで、周辺の部屋相場や、最終的に支払う費用のトータルを計算した上で、契約を交わしてください。

まとめ

はじめて部屋を賃貸するときには、適当に不動産会社を選ばないようにして、条件を広げるなどインターネットで賃貸物件の検索する際に多少の工夫をし、アパートやリノベーション物件なども視野に入れることなども意識すれば、理想の部屋が見つかる可能性をアップさせることができます。

部屋探しでは家賃や初期費用が大きなポイントになりますが、敷金・礼金0物件など、目先の餌に釣られてしまうと、結果的には損をしてしまうことも多々ありますので、今後のライフスタイルの変化もしっかり考えながら、トータルでの損得を考えて、自分に最適な部屋を契約してください。